建設物価調査会

土木工事市場単価 主要工種動向

  • 土木コスト情報

    土木工事市場単価 主要工種の最新動向を掲載しています。その他の工種・地区については、「季刊 土木コスト情報」、「デジタル土木コスト情報」をご確認ください。

    建設物価オンラインストア

2023年9月調査

土木工事市場単価 主要工種動向

土木工事市場単価 主要工種動向

(クリックで拡大)

東京
工種工種規格・仕様単価構成単位価格前号比気配掲載頁
鉄筋工一般構造物-t64,000
変わらず
強含み
8
インターロッキングブロック工直線配置 6cmm25,700
変わらず
横ばい
23
防護柵設置工(ガードレール)Gr-C-4E(塗装品)m8,750
上伸
横ばい
31
防護柵設置工(落石防護柵)中間支柱 柵高1.5m28,300
上伸
横ばい
68
防護柵設置工(落石防止網)金網ロープ設置 亜鉛メッキ3,4種 線径3.2mmm25,800
上伸
横ばい
77
道路標識設置工標識板設置 案内標識(新設)カプセルプリズム 2m2以上m294,700
上伸
横ばい
93
道路付属物設置工視線誘導標・土中・片面反射 Φ100以下 支柱径Φ60.58,690
上伸
横ばい
106
法面工植生基材吹付 厚5cmm25,790
変わらず
強含み
129
鉄筋挿入工(ロックボルト)現場条件 I-m6,930
変わらず
横ばい
149
道路植栽工高木せん定 夏期せん定 幹周30cm以上60cm未満-6,010
変わらず
横ばい
163
橋梁用伸縮継手 装置設置工補修 普通型 2車線相当-m117,000
変わらず
横ばい
183
橋面防水工シート系防水 新設m22,380
上伸
横ばい
197
薄層カラー舗装工樹脂系すべり止め RPN-301m26,200
変わらず
横ばい
207
矢印説明

<市況(現況と見通し)>

  • 鉄筋工

    一般構造物
    東京
    圖師
    先行き気配

    値上げ交渉継続も、横ばい

     トン当たり64,000円と前号比変わらず。夏場以降も首都圏の新規需要は低調に推移しており、需要は盛り上がりを欠いている。専門工事業者は、慢性的な労働者不足から人手確保に伴う人件費の上昇分を転嫁すべく、値上げを継続して求めている。需要低迷のなか、総合工事業者の交渉姿勢は厳しいが、値上げ交渉を本格化する動きも散見される。先行き、強含みの公算が大きい。

  • ガス圧接工

    D25×D25
    東京
    圖師
    先行き気配

    労働者不足、材料価格上昇を背景に、20円上伸

     箇所当たり540円と前号比20円の上伸。専門工事業者は労働者不足による人件費の上昇やアセチレンなどの材料費の値上がりを理由に、強気の姿勢で値上げ交渉を継続。総合工事業者は労働者確保を優先し、値上げ額の一部を受け入れた。人手不足の状況が続いていることや材料の先高観を理由に、専門工事業者は今後も値上げ交渉を継続する構え。先行き、強基調の公算が大きい。

  • 防護柵設置工(ガードパイプ)

    Gp-Cp-2E (塗装品)
    東京
    平塚
    先行き気配

    値上げ交渉を強め、400円上伸

     m当たり15,300円と前号比400円の上伸。需要は、維持修繕工事が中心で低調に推移している。施工箇所点在の工事が増加するなか、専門工事業者は施工効率の低下と現場作業員の高齢化や慢性的な労働者不足などを理由に、適正利益確保の姿勢を強め交渉を進めてきた。総合工事業者は労働環境に理解を示し、値上げを受け入れた。先行き、横ばいの公算が大きい。

  • 道路付属物設置工

    視線誘導標・土中 片面反射 φ100以下 支柱径φ60.5
    東京
    高山
    先行き気配

    材料費の上昇から560円の上伸

     本当たり8,690円と前号比560円の上伸。小規模な取り換え工事が中心で新設バイパスなどの大型工事が少なく、需要は低調に推移。専門工事業者は材料費や人件費の値上がりなどを理由に、値上げ交渉を継続。総合工事業者は材料費の上昇に理解を示し、値上げ額の一部を受け入れた。専門工事業者は工事量の動向を見極めながら値上げ交渉を継続する構え。先行き、横ばいの公算大。

  • 法面工

    植生基材吹付工 厚5㎝
    東京
    三輪
    先行き気配

    労務費の上昇を理由に、先行き強含み

     m2当たり5,790円と前号比変わらず。需要は小規模工事が中心。現場作業員の高齢化、若手就労者減少による慢性的な労働者不足から専門工事業者の労働稼働率は高水準で推移している。専門工事業者は選別受注で現行価格を維持しながら、労務費の上昇を理由に、総合工事業者へ値上げを継続して求めている。専門工事業者優位の状況が続くとの見通し。先行き、強含みの公算が大きい。

  • 橋面防水工

    シート系防水 新設
    東京
    菅澤
    先行き気配

    値上げ交渉を重ね、120円の上伸

     m2当たり2,380円と前号比120円の上伸。専門工事業者は、材料費や人件費の上昇などを理由に、値上げ交渉を継続。総合工事業者は、採算悪化を懸念して難色を示していたが、労働者確保を優先して値上げ額の一部を受け入れた。専門工事業者は今後も交渉を継続する構えをみせているが、さらなる値上げに対する総合工事業者の反発が予想される。先行き、横ばいの公算大。

問い合わせ先

一般財団法人 建設物価調査会
  調査統括部 調査統括課
TEL:03-3663-3892