建設物価調査会

主要資材動向(東京)

  • 建設物価

    東京地区の主要資材の最新の価格動向を掲載しています。その他の品目については、「月刊 建設物価」、「Web建設物価」をご確認ください。

    建設物価

2021年10月10日調べ 東京

主要資材価格動向

品名品名規格単位価格前月比気配掲載ページ
異形棒鋼異形棒鋼SD295 D16t89,000
変わらず
強含み
16
H形鋼H形鋼SS400 200×100×5.5×8mmt106,000
上伸
強含み
26
中厚板中厚板無規格品 16~25×1,524×3,048mmt123,000
上伸
強含み
40
カラー亜鉛鉄板カラー亜鉛鉄板0.35×914×1,829mm1,445
上伸
強含み
54
セメントセメント普通ボルトランド バラt11,000
変わらず
横ばい
79
レディーミクストコンクリートレディーミクストコンクリート18-18-25(20) 普通ボルトランド(17区)m314,500
変わらず
横ばい
92
再生砕石再生砕石再生クラッシャラン 40~0mm(17区)m31,200
変わらず
横ばい
129
管柱 杉(KD)管柱 杉(KD)3.0m×10.5×10.5cmm3120,000
変わらず
横ばい
160
コンクリート型枠用合板コンクリート型枠用合板12×900×1,800mm 輸入品1,550
上伸
強含み
175
再生アスファルト混合物再生アスファルト混合物密粒度13(14区)t8,700
変わらず
横ばい
211
ストレートアスファルトストレートアスファルト針入度60~80 ローリーt91,000
上伸
横ばい
219
600V ビニル 絶縁電線600V ビニル 絶縁電線Ⅳ 1.6mm 単線m28.6
変わらず
横ばい
539
配管用炭素鋼鋼管(ガス管)配管用炭素鋼鋼管(ガス管)白ねじ付き管 50A 4m4,340
変わらず
強含み
654
硬質ポリ塩化ビニル管硬質ポリ塩化ビニル管VP100mm 4m3,410
変わらず
強含み
688
軽油軽油ローリー107.0
上伸
強含み
788
鉄スクラップ鉄スクラップヘビーH2t40,500
上伸
強含み
794
矢印説明

<市況総括>

 東京地区の建設関連主要10資材の需要動向は、小形棒鋼が8月の国内出荷量で前年同月比変わらず、H形鋼が0.3%増(日本鉄鋼連盟)、生コンが9月の東京17区出荷量で7.9%減(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が8月の東京地区製造量で5.9%減(日本アスファルト合材協会)。生コンは、天候不順などが影響し10カ月ぶりに前年同月を下回った。

 価格面では、H形鋼、コンクリート型枠用合板、軽油の3資材が上伸。異形棒鋼、セメント、生コン、再生砕石、再生アスファルト混合物、600Vビニル絶縁電線、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)の7資材が横ばい。下落した資材はなかった。H形鋼は、流通筋が仕入れ価格上昇を背景に強い売り腰で値上げ交渉を継続し6カ月連続で上伸。コンクリート型枠用合板は、市中在庫量が減少し需給がひっ迫するなか、流通筋が仕入れ価格上昇分を販価に転嫁し9カ月連続で上伸。軽油は、ハリケーンによる米国石油施設の稼働低下などで需給がひっ迫し原油相場が上昇。元売り各社が仕切価格を引き上げ流通筋が追従し3カ月ぶりに上伸した。

 異形棒鋼は横ばい。鉄スクラップ価格上昇などからメーカー各社は更なる値上げを表明も、需要家の反発で浸透していない。メーカー流通筋とも値上げ未達分の早期浸透に取り組む構え。目先は強含みの見通し。

 H形鋼は上伸。流通筋が仕入れ価格上昇を背景に強い売り腰で値上げ交渉を継続し6カ月連続で上伸。メーカー各社は価格優先の販売姿勢を崩しておらず、流通筋も高唱えを継続する構え。目先も強含みの見通し。

 セメントは横ばい。石炭の価格高騰を受け、メーカー各社は値上げ未達分の浸透に取り組んでいる。主たる需要家の生コンメーカーは骨材調達などのコスト増加を理由に抵抗している。先行きも横ばいの見通し。

 生コンは横ばい。協組は昨年表明した値上げ積み残し分の浸透を目指し交渉を継続。大型案件の引き合いが出始めるのは年末から年明けとの見方。交渉本格化までには時間がかかりそう。先行きも横ばいの見通し。

 再生砕石は横ばい。需要期である秋口を迎えたが荷動きは精彩を欠く。各社の製品在庫量が高水準のなか、一部で安値販売が見られるものの、多くのメーカーは現行価格を維持している。先行きも横ばいの見通し。

 コンクリート型枠用合板は上伸。市中在庫量が減少し需給がひっ迫するなか、流通筋が仕入れ価格上昇分を販価に転嫁した。現地雨季入りによる出材不足で入荷量が増加する可能性は低い。目先も強含みの見通し。

 再生アスファルト混合物は横ばい。メーカー各社はストアスの値上がりや輸送コスト増の転嫁値上げに取り組むも需要家は受け入れていない。需要回復には時間を要するとの見方が強く、先行きも横ばいの見通し。

 電線は横ばい。荷動きは低調でさえない商状。流通筋は高止まりの銅建値を受けて強い販売姿勢も需要家の購入姿勢が厳しく交渉は平行線。荷動きが活発化するには時間を要するとの見方。目先も横ばいの見通し。

 ガス管は横ばい。流通筋は高炉メーカーの値上げ未転嫁分を販価に転嫁すべく交渉を継続。流通在庫は段階的に新価格へ移行し、安値価格が払拭されつつある。流通筋の売り腰は強く、先行きは強含みの見通し。

 軽油は上伸。ハリケーンによる米国石油施設の稼働低下などで需給がひっ迫し原油相場が上昇。元売り各社が仕切価格を引き上げ流通筋も追従した。主要産油国の増産見送りなどもあり、目先も強含みの見通し。

<市況(現況と見通し)>

  • 異形棒鋼

    名嘉
    先行き気配

    値上げ交渉継続、目先強含み

     SD295・D16でトン当たり89,000円と前月比変わらず。原料の鉄スクラップ価格が上昇に転じたことに加えて、電力料金や副資材価格なども上昇している。こうしたなか、採算悪化に強い危機感を抱くメーカー各社は更なる値上げを表明。しかし、商いが盛り上がりを欠く状況下、需要家は値上げに難色を示している。鉄スクラップは今後も高値で推移するとの見方が大勢で、メーカーと流通筋は、値上げ未達分の早期浸透に向けて強い販売姿勢を維持する構え。目先、強含みの公算が大きい。

  • H形鋼

    小黒
    先行き気配

    値上げ交渉続き、6ヵ月連続の上伸

     200×100でトン当たり106,000円と前月比4,000円の上伸。需要家の先行手配が一巡した影響もあり、盛り上がりを欠く商況となっている。こうしたなか、流通各社は仕入れ価格上昇を背景に値上げ交渉を継続。採算悪化の回避に向け流通筋の売り腰は強く、市況は6カ月連続で上伸した。原料の鉄スクラップ価格が上昇に転じたこともあり、メーカー各社は価格優先の販売姿勢を崩していない。流通筋も現行価格ではまだ不採算とし、高唱えを継続していく構え。目先、強含みで推移する公算大。

  • セメント

    菅澤
    先行き気配

    値上げ交渉はこう着、横ばい

     普通ポルトランド(バラ)でトン当たり11,000円と前月比変わらず。8月の国内販売量は281万1千トン(協会調べ)で前年同月比5.5%の減少。製造の焼成工程で使う石炭の価格高騰を受け、メーカー各社は値上げ未達分の浸透に向け売り腰を強めている。主たる需要家の生コンメーカーは、骨材調達などのコスト増加が経営を圧迫しているとして、値上げに対し慎重な姿勢を崩していない。メーカーが新たな値上げを表明する動きもあり、今後の動向が注目される。先行き、横ばいの見通し。

  • レディーミクストコンクリート

    菅澤
    先行き気配

    本格交渉には時間を要する見込み、横ばい

     18-18-20でm3当たり14,500円と前月比変わらず。9月の東京17区出荷量は20万3千m3(協組調べ)で前年同月比7.9%の減少。天候不順が影響し、出荷が落ち込んだ。協組は昨年4月に打ち出した1,000円の値上げについて、積み残し分の浸透を目指し強腰の姿勢で交渉を続けている。しかし、交渉の目玉となる大型案件の引き合いが出始めるのは年末から年明けごろの見通し。交渉本格化までには、もうしばらく時間がかかるとの見方が大勢で、先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

  • 再生砕石

    道城
    先行き気配

    新規引き合いに乏しく、横ばい

     再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,200円と前月比変わらず。需要期である秋口を迎えたが、例年に比べ荷動きは精彩を欠いている。新規引き合いに乏しく、大型施設を抱える湾岸エリアにも目立った物件は見られない。各社の製品在庫量は高止まりしており、一部メーカーによる在庫量調整のための安値販売も見られる。需要面での価格下支えはしばらく期待薄との見方が大勢を占めるが、多くのメーカーは採算確保のため現行価格を維持する構え。先行き、横ばいの見通し。

  • コンクリート型枠用合板

    神崎
    先行き気配

    需給ひっ迫、9ヵ月連続の上伸

     12×900×1,800mm輸入品で枚当たり1,550円と前月比50円の上伸。8月の輸入合板入荷量は22万1千m3(財務省調べ)で前年同月比36.0%の増加。前月に続いて出荷が入荷を上回り、市中在庫量はさらに減少した。需給がひっ迫するなか、流通筋は仕入れ価格の上昇分を販売価格に転嫁。需要家は資材確保を優先し値上げを受け入れた。現地のロックダウンは解除されたが、雨季入りによる出材不足も懸念されているため、入荷量が増加する可能性は低い。目先、強含みの公算大。

  • 再生アスファルト混合物

    岡本
    先行き気配

    ストアス価格上昇も、横ばい

     密粒度13でトン当たり8,700円と前月比変わらず。8月の出荷量は12万1千トン(協会調べ)で前年同月比5.9%の減少。メーカー各社は、ストアスなど原材料の価格上昇、輸送コストの増加分を販売価格に転嫁するため、値上げ交渉を継続。一方、需要家は工事量の減少による採算悪化を懸念し、値下げ要求を続けている。秋需が盛り上がりを欠くなか、両者の隔たりは縮まらず、交渉はこう着している。需要回復には時間を要するとの見方が強く、先行き、横ばいの公算が大きい。

  • ストレートアスファルト

    岡本
    先行き気配

    販売店による価格転嫁が進み、5,000円上伸

     針入度60~80でトン当たり91,000円と前月比5,000円の上伸。石油元売り各社の仕切価格引き上げを受け、販売店各社は仕入れコストや輸送コストなどの増加分を転嫁すべく強腰で交渉した。採算悪化を避けたい需要家は、抵抗しつつも安定調達を優先し、値上げ額の一部を受け入れた。販売店各社は、輸送など供給体制維持に必要なコストの増加分を転嫁するため今後も交渉を継続する構え。しかし、需要家はさらなる値上げには難色を示している。先行き、横ばいの公算が大きい。

  • 電線

    岡部
    先行き気配

    銅建値は前月同水準、模様眺めで横ばい

     IV1.6mm単線でm当たり28.6円と前月比変わらず。主原料である銅の建値は9月平均で107万円台、前月と同水準。荷動きは依然として低調でさえない商状が続いている。需要家の購入姿勢は厳しく、流通各社は高止まりする銅建値を受けて販売姿勢を崩さず、交渉は平行線をたどっている。銅建値は不透明な国際情勢や為替の影響を受け大幅に動く可能性があり、流通各社、需要家ともに模様眺めの様相。市場では荷動きが活発化するには時間を要するとの見方が多く、目先、横ばい推移の公算大。

  • 配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

    伊藤
    先行き気配

    荷動き低調も、先行き強含み

     白ねじ付き管50A4mで本当たり4,340円と前月比変わらず。依然として需要は低調で、荷動きは精彩を欠いている。流通筋は高炉メーカーが実施した値上げの未転嫁分を販売価格に転嫁すべく、価格交渉を続けている。需要家は値上げ受け入れに難色を示しているものの、市中の流通在庫は段階的に新価格へ移行しており、安値寄りの価格が払拭されつつある。需給にタイト感は見られないが、採算確保へ向けた流通筋の売り腰は強い。先行き、強含みで推移する公算が大きい。

  • 燃料油

    片山
    先行き気配

    原油相場の上昇を背景に、上伸

     軽油はローリー渡しでリットル当たり107円と前月比3円上伸、レギュラーガソリンはスタンド渡しで144円と2円上伸した。8月下旬のハリケーンによる米国石油関連施設の稼働低下で需給ひっ迫の見方が広まり、原油相場が上昇。調達コストの増加を受けた元売り各社は仕切価格を引き上げ、流通筋も追従した。世界的な経済活動の再開で原油の需要が高まるなか、主要産油国による増産見送りと米国の石油関連施設の復旧遅れで原油相場は先高観が広がっている。目先、強基調の見込み。

  • 鉄スクラップ

    永島
    先行き気配

    国内需要がけん引し、2,000円上伸

     ヘビーH2でトン当たり40,500円と前月比2,000円の上伸。主な輸出先である東南アジアの一部で輸入が再開された影響もあり、輸出価格は下げ止まりとなった。国内では、夏季減産期を終えた電炉メーカーの購入量が回復基調にある。一方、市中での発生量は少なく、問屋筋の在庫量は低水準に推移。需給にタイト感が現れ、上伸局面となった。底堅い鋼材需要を背景に、電炉メーカーは今後も強い購入意欲を保つとの見方から、市中には先高観が台頭している。目先、強含みの公算が大きい。

問い合わせ先

一般財団法人 建設物価調査会
  調査統括部 調査統括課
TEL:03-3663-3892