建設物価調査会

主要資材動向(東京)

  • 建設物価

    東京地区の主要資材の最新の価格動向を掲載しています。その他の品目については、「月刊 建設物価」、「Web建設物価」をご確認ください。

    建設物価

2020年6月10日調べ 東京

主要資材価格動向

品名品名規格単位価格前月比気配掲載ページ
異形棒鋼異形棒鋼SD295A D16t63,000
下落
横ばい
16
H形鋼H形鋼SS400 200×100×5.5×8mmt74,000
下落
弱含み
26
中厚板中厚板無規格品 16~25×1,524×3,048mmt79,000
下落
弱含み
40
カラー亜鉛鉄板カラー亜鉛鉄板0.35×914×1,829mm1,212
変わらず
横ばい
54
セメントセメント普通ボルトランド バラt11,000
変わらず
横ばい
79
レディーミクストコンクリートレディーミクストコンクリート18-18-25(20) 普通ボルトランド(17区)m314,000
変わらず
横ばい
92
再生砕石再生砕石再生クラッシャラン 40~0mm(17区)m31,200
変わらず
横ばい
129
管柱 杉(KD)管柱 杉(KD)3.0m×10.5×10.5cmm364,000
変わらず
横ばい
160
コンクリート型枠用合板コンクリート型枠用合板12×900×1,800mm 輸入品1,270
変わらず
横ばい
175
再生アスファルト混合物再生アスファルト混合物密粒度13(14区)t9,000
変わらず
弱含み
211
ストレートアスファルトストレートアスファルト針入度60~80 ローリーt78,000
変わらず
弱含み
219
600V ビニル 絶縁電線600V ビニル 絶縁電線Ⅳ 1.6mm 単線m21.2
上伸
横ばい
539
配管用炭素鋼鋼管(ガス管)配管用炭素鋼鋼管(ガス管)白ねじ付き管 50A 4m4,100
変わらず
横ばい
654
硬質ポリ塩化ビニル管硬質ポリ塩化ビニル管VP100A 4m3,410
変わらず
横ばい
688
軽油軽油ローリー75.0
上伸
強含み
788
鉄スクラップ鉄スクラップヘビーH2t13,500
上伸
強含み
794
矢印説明

<市況総括>

 東京地区の建設関連主要10資材の需要動向は、生コンが5月の東京17区出荷量で前年同月比34.4%減(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が4月の東京地区製造量で22.6%増(日本アスファルト合材協会)。生コンは新型コロナの影響等で出荷量減少に歯止めがかからず16カ月連続で前年同月比マイナス、アスファルト混合物は羽田空港などプロジェクト向けが好調で4カ月連続のプラスとなった。(小形棒鋼、H形鋼の国内出荷量は、日本鉄鋼連盟が新型コロナの影響で発表を延期したため未記述。)

 価格面では、600Vビニル絶縁電線、軽油の2資材が上伸。異形棒鋼、H形鋼の2資材が下落。セメント、生コン、再生砕石、コンクリート型枠用合板、再生アスファルト混合物、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)の6資材が横ばいとなった。電線は、国内電気銅建値の上昇、軽油は、原油価格の上昇を背景に、メーカー各社が仕切価格を引き上げ、流通筋が追従した。電線、軽油とも5カ月ぶりの上伸。異形棒鋼、H形鋼は、需要低迷でさえない商状のなか、下落局面が続いている。異形棒鋼は4カ月、H形鋼は5カ月連続で下落した。

 異形棒鋼は下落。需要低迷でジリ安商状が続いている。新型コロナの影響で今後の需要動向に不透明感も強い。鉄スクラップ価格の反転で電炉メーカー各社は価格重視の姿勢を強めている。目先は横ばいの見通し。

 H形鋼は下落。市中在庫は減少傾向も、さえない商状に変化なく下落局面が続いている。鉄スクラップ価格の反転から流通筋は現行価格を維持したい意向だが、需要回復の兆しに乏しく、目先も弱含みの見通し。

 セメントは横ばい。メーカー各社は一昨年4月に表明した値上げ交渉を継続。主たる需要家の生コンメーカーは、骨材など調達コスト増などを理由に抵抗。交渉進展には時間を要しそう。先行きも横ばいの見通し。

 生コンは横ばい。新型コロナの影響等で出荷量は大幅減。協組は4月の値上げ表明で相当数の駆け込み注文を抱えている。この反動で新規引き合いは乏しく、交渉に進展は見られない。先行きも横ばいの見通し。

 再生砕石は横ばい。需要低迷のなか、廃材発生量は例年並みでメーカー在庫は過剰気味。メーカー各社は輸送コストの上昇を理由に値上げの意向にあるが、需要家は受け入れていない。先行きも横ばいの見通し。

 コンクリート型枠用合板は横ばい。新型コロナの影響により需要は盛り上がりを欠いている。流通筋は現地価格の高止まりから現行価格の維持に努めている。需給動向に変化の兆しはなく、目先も横ばいの見通し。

 再生アスファルト混合物は横ばい。羽田空港など大型物件向けが需要をけん引するなか、メーカー各社は現行価格を維持している。今後、ストアス価格が大幅に下落するとの見方から、先行きは弱含みの見通し。

 電線は上伸。新型コロナの影響等で需要は低迷。国内電気銅建値の上伸を背景に、メーカー各社が仕切価格を引き上げ流通筋も追従した。銅価格は短期間で大幅に動くとの見方は少なく、目先も横ばいの見通し。

 ガス管は横ばい。新型コロナの影響でさえない商状が続いている。需要の落ち込みを危惧する高炉メーカーは市中在庫量の適正化に向けて生産調整を強化し、現行価格を維持する構え。先行きも横ばいの見通し。

 軽油は上伸。世界的な経済活動再開への期待から原油相場が上昇。元売り、流通筋とも販価を引き上げた。主要産油国による協調減産の延長から世界的な需給バランスは改善されるとの見方。目先も強含みの見通し。

<市況(現況と見通し)>

  • 異形棒鋼

    名嘉
    先行き気配

    鉄スクラップ価格上伸も、需要低迷から1,000円続落

     SD295A・D16でトン当たり63,000円と前月比1,000円の下落。需要の低迷により取り引きは盛り上がりを欠き、ジリ安商状が続いている。新型コロナウイルスの影響で先行きの需要動向に不透明感も強い。一方、主原料の鉄スクラップ価格は、市中発生量が減少し需給がタイト化したことで、上伸に転じた。こうしたなか、電炉メーカー各社は、製造コスト上昇を受け価格重視の姿勢をより一層強めている。製品の先安観は払拭されつつあり、目先、横ばいで推移する公算が大きい。

  • H形鋼

    小黒
    先行き気配

    さえない商状続き、続落

     200×100でトン当たり74,000円と前月比1,000円の下落。メーカー各社が需要見合いの生産に徹しているため、市中在庫量は減少傾向。加えて、原料の鉄スクラップ価格が反転するなど、市況下支えの要因が見え始めた。しかし、需要家の購入姿勢は慎重で、当用買いを継続。さえない商況に変化はなく、下落局面が続いている。原料価格の反転からメーカーの販売姿勢の強まりを予想する流通筋は、これ以上の値下げを回避したい意向だが、需要回復の兆しに乏しく、目先、弱含みの公算大。

  • セメント

    菅澤
    先行き気配

    需要低迷、値上げ交渉継続も横ばい推移

     4月の国内販売量は319万1千トン(協会調べ)で前年同月比7.3%減少。7カ月連続で前年実績を下回った。普通ポルトランド(バラ)でトン当たり11,000円と前月比変わらず。メーカー各社は、一昨年4月に打ち出した値上げについて、難色を示している需要家を中心に交渉を継続。主たる需要家の生コンメーカーは、長期間の需要低迷や骨材などの調達コストの増加が経営を圧迫しているとして、抵抗を続けている。交渉の進展には時間を要するとみられ、先行き、横ばい推移の公算が大きい。

  • レディーミクストコンクリート

    菅澤
    先行き気配

    経済活動の停滞から値上げ交渉に進展見られず、横ばい

     5月の東京17区出荷量は15万6千m3(協組調べ)で前年同月比34.4%の大幅減。新型コロナウイルスによる経済活動停滞の影響で、出荷量減少に歯止めがかからない状況。18-18-20でm3当たり14,000円と前月比変わらず。協組は4月受付分より1,000円の値上げを打ち出しており、再開発事業など大型物件を中心に相当数の駆け込み注文を抱えている。駆け込みの反動等により新規引き合いに乏しく、交渉にはしばらく時間を要する見込み。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

  • 再生砕石

    水野
    先行き気配

    需要振るわず在庫過剰気味も、横ばい

     再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,200円と前月比変わらず。空港向けなど大型物件の引き合いは出てきたが、これまで堅調だった一般物件が減り、需要は盛り上がりを欠いている。解体工事からの廃材発生量は例年並みで、メーカー在庫はやや過剰気味。メーカー各社は輸送コストの上昇を理由に値上げしたい意向だが、需要家は受け入れていない。在庫の過剰感が解消されるまでは、メーカーは需要家に対する売り腰を強められないとの見方が大勢。先行き、横ばいの公算大。

  • コンクリート型枠用合板

    飯塚
    先行き気配

    市中在庫量は低水準も需要奮わず、横ばい推移

     12×900×1,800㎜輸入品で枚当たり1,270円と前月比変わらず。4月の輸入合板入荷量は23万1千m3(財務省調べ)で前年同月比2.6%の減少。新型コロナウイルスの影響により、需要は依然として盛り上がりを欠き、需給にひっ迫感はない。需要家は小口当用買いに徹しており、市中に買い急ぐ動きは見られない。一方、流通筋は現地価格が高止まりしているため、安易に値下げを受け入れず、現行価格の維持に努めている。需給動向に変化の兆しはないため、目先、横ばい推移の公算が大きい。

  • 再生アスファルト混合物

    中條
    先行き気配

    ストアスの先安観続き、弱含み

     密粒度13でトン当たり9,000円と前月比変わらず。4月の出荷量は16万2千トン(協会調べ)で前年同月比22.6%の増加。羽田空港などのプロジェクト物件向けが引き続き需要をけん引。ストアスの先安観が強まっているなか、需要家は値下げ要求を強めている。メーカー各社は、輸送コストの上昇や骨材の値上がりを理由に現行価格の維持に努めている。しかし、今後、ストアス価格の大幅下落を見込む需要家による値下げ要求が一層強まることが予想され、先行き、弱含みの公算が大きい。

  • 電線

    岡部
    先行き気配

    原料高を映し、小幅上伸

     IV1.6mm単線でm当たり21.2円と前月比0.8円の小幅上伸。国内電気銅建値の上昇を背景にメーカー各社が仕切価格を引き上げ、これに流通筋も追従した。新型コロナウイルス感染症拡大の影響による需要の減少から、需要家は小口当用買いに徹し、荷動きは精彩を欠いている。主原料である銅の価格は国際情勢の影響を受けやすいが、今後、短期間で大幅に動くとの見方は少ない。目先、横ばいで推移する公算大。

  • 硬質ポリ塩化ビニル管

    上中
    先行き気配

    需要回復の期待薄,横ばい推移

     VP100A4mで本当たり3,410円と前月比変わらず。4月の出荷量は1.8万トン(協会調べ)で前年同月比6.1%の減少。例年の需要閑散期に加え、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による経済活動の停滞により需要は低迷した。流通業者は、昨年のメーカー値上げ分と物流費上昇分を価格に転嫁したい意向だが、需要家の購入姿勢は厳しく、交渉は難航している。需要回復による価格上昇への後押しは期待薄とみられ、先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

  • 配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

    伊藤
    先行き気配

    さえない商状続くも、横ばい推移

     白ねじ付き管50A4mで本当たり4,100円と前月比変わらず。新型コロナウイルス感染症拡大により閉所していた現場は再開したものの、工事の進捗の遅れや中止などにより需要は低迷し、さえない商状が続いている。感染症拡大の影響が懸念されるなか、先行きの需要の落ち込みを危惧する高炉メーカーは、市中在庫量の適正化に向けて生産調整を強化し、現行価格を維持する構えにある。流通筋も採算確保の姿勢を崩していない。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

  • 燃料油

    若澤
    先行き気配

    原油相場の上昇を受け、上伸

     軽油はローリー渡しでリットル当たり75円と前月比8円上伸、レギュラーガソリンはスタンド渡しで118円と4円上伸した。中国や欧米での経済活動再開への期待から原油相場が上昇。これを受け元売り各社は仕切価格を見直し、流通筋も追従した。足元では主要産油国による協調減産が現状の減産幅のまま7月末まで延長されることが決定。新型コロナウイルスの再拡大の懸念はあるが、世界的な需給バランスは改善されると予想され、市場では先高観が広がっている。目先、強含みの見込み。

  • 鉄スクラップ

    渡邊
    先行き気配

    発生減により需給ひっ迫、3,000円の上伸

     ヘビーH2でトン当たり13,500円と前月比3,000円の上伸。鋼材需要の低迷を映し、電炉メーカーは依然として減産体制を維持している。しかし、市中スクラップの発生量が減少していることから、電炉メーカーは必要量を確保するため、購入価格を段階的に引き上げた。海外向け出荷が活発に行われていることもあり、電炉メーカーと輸出業者の集荷競争が増している。問屋筋の在庫量減少が続いている状況から、需給のタイト感はもうしばらく続く見通し。目先、強含みで推移する公算が大きい。(渡邊)

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