建設物価調査会

主要資材動向(東京)

  • 建設物価

    東京地区の主要資材の最新の価格動向を掲載しています。その他の品目については、「月刊 建設物価」、「Web建設物価」をご確認ください。

    建設物価

2020年1月10日調べ 東京

主要資材価格動向

品名品名規格単位価格前月比気配掲載ページ
異形棒鋼異形棒鋼SD295A D16t68,000
変わらず
横ばい
16
H形鋼H形鋼SS400 200×100×5.5×8mmt82,000
変わらず
横ばい
26
中厚板中厚板無規格品 16~25×1,524×3,048mmt83,000
変わらず
横ばい
40
カラー亜鉛鉄板カラー亜鉛鉄板0.35×914×1,829mm1,160
変わらず
横ばい
54
セメントセメント普通ボルトランド バラt11,000
変わらず
横ばい
79
レディーミクストコンクリートレディーミクストコンクリート18-18-25(20) 普通ボルトランド(17区)m314,000
変わらず
横ばい
92
再生砕石再生砕石再生クラッシャラン 40~0mm(17区)m31,200
変わらず
横ばい
129
管柱杉(KD)管柱杉(KD)3.0m×10.5×10.5cmm364,000
変わらず
横ばい
160
コンクリート型枠用合板コンクリート型枠用合板12×900×1,800mm 輸入品1,300
変わらず
横ばい
175
再生アスファルト混合物再生アスファルト混合物密粒度13(14区)t9,000
変わらず
横ばい
211
ストレートアスファルトストレートアスファルト針入度60~80 ローリーt79,000
変わらず
横ばい
219
600V ビニル 絶縁電線600V ビニル 絶縁電線Ⅳ 1.6mm 単線m22.5
上伸
横ばい
539
配管用炭素鋼鋼管(ガス管)配管用炭素鋼鋼管(ガス管)白ねじ付き管 50A 4m4,100
変わらず
横ばい
654
硬質ポリ塩化ビニル管硬質ポリ塩化ビニル管VP100A 4m3,410
変わらず
横ばい
688
軽油軽油ローリー100.0
上伸
強含み
788
鉄スクラップ鉄スクラップヘビーH2t16,500
上伸
横ばい
794
矢印説明

<市況総括>

 東京地区の建設関連主要10資材の需要動向は、小形棒鋼が11月の国内出荷量で前年同月比9.5%減、H形鋼が7.0%減(日本鉄鋼連盟)、生コンが12月の東京17区出荷量で38.9%減(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が11月の東京地区製造量で11.4%増(日本アスファルト合材協会)。小形棒鋼、H形鋼は2カ月連続のマイナス。生コンは東京オリパラ向け需要がほぼ終了したことや都内再開発工事の一巡などから11カ月連続で大幅なマイナスとなった。

 価格面では、600Vビニル絶縁電線、軽油の2資材が上伸。異形棒鋼、H形鋼、セメント、生コン、再生砕石、コンクリート型枠用合板、再生アスファルト混合物、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)の8資材が横ばい。下落した資材はなかった。600Vビニル絶縁電線は、需要が都心部の大型物件を中心に順調。銅価格の上昇受けたメーカー各社が仕切価格を引き上げ流通筋も追従した。燃料油は、米中貿易協議の進展や主要産油国による協調減産の継続により原油価格は上伸。元売り各社は仕切価格を引き上げ流通筋も追従した。

 異形棒鋼は横ばい。原料の鉄スクラップ価格は上昇。流通筋は安値販売を控え、需要家は当用買いの姿勢。今後、大型再開発物件向けの交渉を控え、しばらくは様子見商状が続くとの見方。目先も横ばいの見通し。

 H形鋼は横ばい。需要低迷のなか、メーカー各社は需要見合いの供給に徹し販価を維持。流通筋も需要家の値下げ要求に応じていない。今後も原料や需要動向に大きな変動はないとの見方。目先も横ばいの見通し。

 セメントは横ばい。メーカー各社は一昨年4月に表明した値上げ積み残し分を需要家と交渉。主な需要家の生コンメーカーは、原材料費、輸送費、廃棄物処理コストの上昇を理由に抵抗。先行きも横ばいの見通し。

 生コンは横ばい。荷動き低迷で出荷量は昨年と比べ大幅に減少。協組は4月受付分より新たな値上げを表明。販売店は現行価格の維持と今春の値上げ周知に専念し、需要家も様子見姿勢。先行きも横ばいの見通し。

 再生砕石は横ばい。需要が低迷するなか、廃材発生量も少なく、需給は低水準で均衡。メーカー各社は輸送コスト上昇分の転嫁値上げ交渉を継続。需要家の購入姿勢は厳しく交渉は難航。先行きも横ばいの見通し。

 コンクリート型枠用合板は横ばい。需要は低調ながら入荷量も減少しており需給は均衡。現地価格高を受けた流通筋は転嫁値上げ交渉を行うも、需要家の購入姿勢は厳しく交渉は平行線。目先も横ばいの見通し。

 再生アスファルト混合物は横ばい。羽田空港など大型工事を除けば荷動きは低調。需要家の値下げ要求が強まるも、メーカー各社は過去のストアス未転嫁分などを理由に現行価格を維持。先行きも横ばいの見通し。

 電線は上伸。都心部の大型物件中心に需要は順調。銅価格上昇からメーカー各社が仕切価格を引き上げ流通筋も追従した。中東情勢など地政学的リスクの懸念も国内需要は底固いとの見方。目先は横ばいの見通し。

 ガス管は横ばい。荷動きは精彩を欠いている。流通筋はメーカー値上げを転嫁すべく売り腰を強めている。需要家は厳しい購入姿勢を崩さず交渉はこう着状態。実需の好転要素は少なく、先行きも横ばいの見通し。

 軽油は上伸。米中貿易協議の進展や主要産油国の協調減産の継続により原油価格は上伸。元売り各社は仕切価格を引き上げ流通筋も追従した。米国とイランの紛争などから先高観が強い。目先も強含みの見通し。

<市況(現況と見通し)>

  • 異形棒鋼

    川崎
    先行き気配

    鉄スクラップ価格に不透明感漂い様子見商状、横ばい

     SD295A・D16でトン当たり68,000円と前月比変わらず。原料の鉄スクラップ価格が先月から上昇基調にあり、メーカー各社は現行価格維持の姿勢を強めている。これを受け、流通筋も数量確保のための安値販売は控えている。一方、需要家は、ここにきて鉄スクラップ価格に不透明感が漂いだしたため、当用買いの姿勢を継続している。今後、大型再開発物件向けの価格交渉が控えているものの、しばらくは様子見商状が続くものとみられる。目先、横ばいで推移しそう。

  • H形鋼

    小黒
    先行き気配

    商況閑散もメーカーは採算重視の姿勢、横ばい

     200×100でトン当たり82,000円と前月比変わらず。需要の低迷が続いているが、メーカー各社は数量よりも採算を重視し、需要見合いの供給に徹することで販売価格を維持している。商況が閑散とするなか、需要家の購入姿勢は厳しさを増しており、市中には安値取引も散見されるが、主力の流通各社はメーカーの販売姿勢を受け、需要家の値下げ要求には応じていない。今後も、原料である鉄スクラップ価格や需要動向に大きな変動はないとの見方が強く、目先、横ばいで推移する公算大。

  • セメント

    菅澤
    先行き気配

    値上げ交渉に進展見られず、横ばい

     昨年11月の国内販売量は373万8千トン(協会調べ)で前年同月比5.7%の減少。普通ポルトランド(バラ)でトン当たり11,000円と前月比変わらず。メーカー各社は、一昨年4月に打ち出した値上げの積み残し分について、需要家との上積み交渉を継続している。しかし、主たる需要家の生コンメーカーは、原材料である骨材価格の上昇や、製品輸送および廃棄物処理に係るコスト増加が経営を圧迫しているとし、依然として値上げに抵抗している。先行き、横ばいの公算大。

  • レディーミクストコンクリート

    菅澤
    先行き気配

    販売店は現行価格維持、需要家は様子見、横ばい

     昨年12月の東京17区出荷量は18万9千m3(協組調べ)で前年同月比38.9%の大幅減少。都内では、再開発事業など大型物件が多数見込まれているものの、依然として荷動きは低迷している。18-18-20でm3当たり14,000円と前月比変わらず。協組は、4月受付分より1,000円の値上げを表明。需要減少が続いているものの、販売店は現行価格の維持と今春からの価格改定の周知に専念しており、需要家も今のところ様子見の姿勢に徹している。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

  • 再生砕石

    水野
    先行き気配

    需要は依然として低水準で均衡、横ばい推移

     再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,200円と前月比変わらず。年度末の需要期に向け、メーカー各社への引き合いは増加しつつあるが、目玉となる物件に乏しい状況であり、需要は盛り上がりを欠いている。原材料である廃材の発生量は少ないが、在庫量に変化は見られず、需給は依然として低水準で均衡している。メーカー各社は、輸送コスト上昇分を転嫁すべく値上げ交渉を続けているが、需要家の購入姿勢は厳しく、交渉は難航している。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

  • コンクリート型枠用合板

    逓駅
    先行き気配

    仕入れ価格上伸も需要家との交渉は平行線、横ばい

     12×900×1,800㎜輸入品で枚当たり1,300円と前月比変わらず。昨年11月の輸入合板入荷量は21万6千m3(財務省調べ)で前年同月比20.1%の減少。足元の需要は低調ながら、入荷量も減少しており需給は均衡。現地工場が採算確保を理由に値上げを実施、流通筋は仕入れ価格上伸分を販売価格に転嫁すべく交渉を行っている。しかし、需要が盛り上がりに欠けるなか、需要家の購入姿勢は厳しく、交渉は平行線。需給動向に変化の兆しはなく、目先、横ばい推移の公算が大きい。

  • 再生アスファルト混合物

    堀内
    先行き気配

    値下げ要求強まるも原材料の骨材に先高観、横ばい

     密粒度13でトン当たり9,000円と前月比変わらず。昨年11月の都内出荷量は19万4千トン(協会調べ)で前年同月比11.4%の増加。羽田空港などプロジェクト向けを除き、荷動きは精彩を欠いている。こうしたなか、需要家は工事の採算確保を重視し、値下げ要求を強めている。メーカー各社は、過去のストアス値上がりや輸送コスト上昇分を価格に転嫁できていないことに加え、原材料の骨材に先高観が出ていることから、現行価格維持の姿勢を崩していない。先行き、横ばい推移の公算大。

  • ストレートアスファルト

    堀内
    先行き気配

    販売店各社の値上げ交渉も混合物需要が低迷、横ばい"

     針入度60~80でトン当たり79,000円と前月比変わらず。石油元売り各社は、原油価格や為替相場に大幅な変動が見られないことから、昨年7月の改定を最後に仕切価格を据え置いている。販売店各社は、運搬車両および運転手不足による輸送コストの上昇を理由とした値上げ交渉を継続している。しかし、主な需要家である混合物メーカーは、製品需要が低迷するなか、製造コスト上昇を避けたい意向が強く、値上げ受け入れに難色を示している。先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

  • 電線

    岡部
    先行き気配

    銅建値上昇を受け流通筋は売り腰強化、小幅上伸

     IV1.6mm単線でm当たり22.5円と前月比0.7円の上伸。需要は都心部の大型物件を中心に順調に推移している。メーカー各社は、国内電気銅建値が上昇したことで、仕切価格を引き上げた。これを受けて流通筋も売り腰を強め、小幅上伸となった。年明け、中東情勢が悪化したことから、世界経済の先行きに不透明感が広がっている。今後も地政学的リスクが懸念されるものの、底堅い国内需要が急激に冷え込むという見方は少ない。目先、横ばいの公算が大きい。

  • 配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

    伊藤
    先行き気配

    荷動き精彩を欠き値上げ交渉はこう着状態、横ばい

     白ねじ付き管50A4mで本当たり4,100円と前月比変わらず。実需につながる中小物件が依然乏しく、荷動きは精彩を欠いている。流通筋は、メーカーが実施した値上げを販売価格に転嫁すべく売り腰を強めている。一方、今後の工事量の落ち込みに不安を抱く需要家は、厳しい購入姿勢を崩しておらず、交渉はこう着状態が続いている。引き続きインバウンド効果によるホテル建設など、需要の下支えはあるものの、実需の好転要素は少ない。先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

  • 燃料油

    若澤
    先行き気配

    昨年12月の原油相場の上昇を受け、上伸

     軽油はローリー渡しでリットル当たり100円、レギュラーガソリンはスタンド渡しで135円と共に前月比3円上伸。米中貿易協議の進展による世界経済の上向き見通しや、主要産油国による1月以降の協調減産の継続決定により原油相場は上昇。これを受け、元売り各社は仕切価格を見直し、流通筋も追従した。米中貿易協議の部分合意で世界景気の減速懸念が和らぐなか、米国とイランの緊張が高まり、中東産原油の供給不安から原油価格の先高観が強まっている。目先、強含みの公算大。

  • 鉄スクラップ

    金山
    先行き気配

    海外からの引き合いが強まり、1,000円上伸

     ヘビーH2でトン当たり16,500円と前月比1,000円の上伸。解体工事や工場からの廃材発生量が低調な状況下、台湾や東南アジアから割安感のある日本産の引き合いが強まり、需給が引き締まった。こうしたなか、電炉メーカーは減産体制を維持しつつ、在庫確保を目的に購入価格を引き上げた。これを受け問屋筋も買入価格を引き上げ、上伸となった。海外からの引き合いは堅調に推移するものの、国内鋼材需要は回復の兆しが見えず、市中には不透明感が漂う。目先、横ばいの公算大。

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一般財団法人 建設物価調査会
  調査統括部 調査統括課
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