建設物価調査会

主要資材動向(東京)

  • 建設物価

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    建設物価

臨時情報

2021/07/12 一般建築用木材が高騰!(先行き、なお強含み)

2021年7月10日調べ 東京

主要資材価格動向

品名品名規格単位価格前月比気配掲載ページ
異形棒鋼異形棒鋼SD295 D16t87,000
変わらず
強含み
16
H形鋼H形鋼SS400 200×100×5.5×8mmt95,000
上伸
強含み
26
中厚板中厚板無規格品 16~25×1,524×3,048mmt102,000
上伸
強含み
40
カラー亜鉛鉄板カラー亜鉛鉄板0.35×914×1,829mm1,289
変わらず
強含み
54
セメントセメント普通ボルトランド バラt11,000
変わらず
横ばい
79
レディーミクストコンクリートレディーミクストコンクリート18-18-25(20) 普通ボルトランド(17区)m314,500
変わらず
横ばい
92
再生砕石再生砕石再生クラッシャラン 40~0mm(17区)m31,200
変わらず
横ばい
129
管柱 杉(KD)管柱 杉(KD)3.0m×10.5×10.5cmm390,000
上伸
強含み
160
コンクリート型枠用合板コンクリート型枠用合板12×900×1,800mm 輸入品1,420
上伸
強含み
175
再生アスファルト混合物再生アスファルト混合物密粒度13(14区)t8,700
変わらず
横ばい
211
ストレートアスファルトストレートアスファルト針入度60~80 ローリーt86,000
上伸
横ばい
219
600V ビニル 絶縁電線600V ビニル 絶縁電線Ⅳ 1.6mm 単線m28.6
変わらず
横ばい
539
配管用炭素鋼鋼管(ガス管)配管用炭素鋼鋼管(ガス管)白ねじ付き管 50A 4m4,100
変わらず
強含み
654
硬質ポリ塩化ビニル管硬質ポリ塩化ビニル管VP100mm 4m3,410
変わらず
強含み
688
軽油軽油ローリー105.0
上伸
強含み
788
鉄スクラップ鉄スクラップヘビーH2t41,000
上伸
横ばい
794
矢印説明

<市況総括>

 東京地区の建設関連主要10資材の需要動向は、小形棒鋼が5月の国内出荷量で前年同月比2.0%増、H形鋼が12.7%増(日本鉄鋼連盟)、生コンが6月の東京17区出荷量で17.5%増(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が5月の東京地区製造量で17.1%減(日本アスファルト合材協会)。生コンは7カ月連続で前年実績を上回り、アスファルト混合物は13カ月連続で前年実績を下回った。

 価格面では、H形鋼、コンクリート型枠用合板、軽油の3資材が上伸。異形棒鋼、セメント、生コン、再生砕石、再生アスファルト混合物、600Vビニル絶縁電線、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)の7資材が横ばい。下落資材はなかった。H形鋼は、メーカー各社が価格優先の販売姿勢を維持し、追加値上げを示唆したことで先高観が強まり値上げ額の一部が浸透した。コンクリート型枠用合板は、国内在庫量が低水準で推移し需給ひっ迫感が増すなか、流通筋は現地価格の上昇分を販価に転嫁した。軽油は、米国等の景気回復基調やイラン核合意の行方が見通せないことなどから原油相場が上昇、元売り各社、流通筋とも販価を引き上げた。

 異形棒鋼は横ばい。商況は総じて盛り上がりを欠く。鉄スクラップが高値で推移するなか、メーカー各社は値上げの姿勢も需要家は難色。メーカー、流通筋とも強い売り腰を維持する構え。目先は強含みの見通し。

 H形鋼は上伸。メーカー各社が価格優先の販売姿勢を維持し、追加値上げを示唆したことで先高観が強まり値上げ額の一部が浸透した。メーカー、流通筋の強い売り腰が緩む気配はなく、目先も強含みの見通し。

 セメントは横ばい。メーカー各社は値上げの姿勢を崩さず、交渉の糸口を探している。主たる需要家の生コンメーカーは骨材等の調達コスト増を理由に抵抗し、交渉はこう着している。先行きも横ばいの見通し。

 生コンは横ばい。協組は昨年打ち出した値上げ満額浸透を目指し、販売店各社も上積みに向け交渉を継続。オリパラ期間中の新規工事が控えられることからも、交渉は時間を要す見込み。先行きも横ばいの見通し。

 再生砕石は横ばい。再開発事業に伴う解体工事等で廃材発生量が増加傾向。製品在庫量が過剰ななか、メーカー各社は輸送コスト上昇分を転嫁したい意向も、現行価格維持が精いっぱい。先行きも横ばいの見通し。

 コンクリート型枠用合板は上伸。現地の労働者不足から国内入荷量は回復していない。国内在庫量が低水準で推移し、需給ひっ迫感が増すなか、流通筋は現地価格上昇分を販価に転嫁した。目先も強含みの見通し。

 再生アスファルト混合物は横ばい。メーカー各社はストアスの値上がり分や高止まりの輸送コストを販価に転嫁したい意向も、需要家の反発で進展していない。需要改善は期待薄なため、先行きも横ばいの見通し。

 電線は横ばい。6月平均の銅建値は14カ月ぶりに下落。需要家は低調な荷動きを理由に値下げを要求も、流通筋は銅価格の転嫁が不十分と抵抗。需要家と流通筋の綱引きは続くとみられ、目先も横ばいの見通し。

 ガス管は横ばい。2月の値上げは需要家反発で浸透は一部に留まっている。一部メーカーは9月製造分から今年3度目の値上げを表明。今後、荷動き本格化で値上げ浸透は進むとの見方。先行きは強含みの見通し。

 軽油は上伸。米国等の景気回復やイラン核合意の行方などから原油相場が上昇。元売り各社が仕切価格を引き上げ、流通筋も追従した。ワクチン接種の進展等から原油相場に先高観が拡大。目先も強含みの見通し。

<市況(現況と見通し)>

  • 異形棒鋼

    名嘉
    先行き気配

    値上げ交渉継続、目先強含み

     SD295・D16でトン当たり87,000円と前月比変わらず。都心部の再開発や物流倉庫などの大型物件は堅調だが、中小物件の需要は低迷しており、総じて商況は盛り上がりを欠いている。原料の鉄スクラップは5月中旬から高値で推移している。メーカー各社は、いまだ採算確保に至っていないとして、需要低迷の環境下でも値上げの姿勢を崩していない。需要家は値上げに難色を示しているが、メーカー、流通筋とも採算確保のため、強い売り腰を維持する構え。目先、強含みの公算が大きい。

  • H形鋼

    小黒
    先行き気配

    メーカー各社の売り腰強く、続伸

     200×100でトン当たり95,000円と前月比5,000円の上伸。流通筋は仕入れ価格上昇による採算悪化の回避に向けて、値上げ交渉を継続している。需要面は低調のままで変化はない。しかし、メーカー各社が価格優先の販売姿勢を維持し、追加値上げも示唆したことで先高観が強まり、値上げ額の一部が浸透し、3カ月連続で上伸となった。度重なる値上げに対して、需要家は難色を示しているものの、メーカー、流通筋の強い売り腰が緩む気配はない。目先、強含みで推移する公算が大きい。

  • セメント

    菅澤
    先行き気配

    値上げ交渉はこう着、横ばい

     普通ポルトランド(バラ)でトン当たり11,000円と前月比変わらず。5月の国内販売量は274万6千トン(協会調べ)で前年同月比3.4%の減少。都心部の需要は回復傾向にあるものの、全国で見ると足踏み状態が続いている。メーカー各社は値上げの姿勢を崩さず、交渉の糸口を探している。主たる需要家の生コンメーカーは、骨材などの調達コストが増加し、経営を圧迫しているとして、値上げに抵抗している。交渉はこう着しており、先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

  • レディーミクストコンクリート

    菅澤
    先行き気配

    出荷の回復基調続くも、横ばい

     18-18-20でm3当たり14,500円と前月比変わらず。6月の東京17区出荷量は23万3千m3(協組調べ)で前年同月比17.5%増と3カ月連続の二桁増。新型コロナウイルスの影響で大幅減となった昨年の反動増で、徐々に一昨年の出荷水準に近付いている。協組は昨年打ち出した値上げの満額浸透を目指しており、販売店各社も上積みに向け需要家と交渉を継続。需要家はオリンピック期間中の新規工事を控える動きを見せており、交渉はしばらく時間を要す見込み。先行き、横ばいの公算が大きい。

  • 再生砕石

    道城
    先行き気配

    市中在庫は過剰気味も、横ばい

     再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,200円と前月比変わらず。都心部では、再開発事業に伴う解体工事などで廃材発生量がやや増加。一方、需要面ではオリンピック開催を前に舗装工事が控えられ、路盤向けが低迷。羽田空港、豊洲再開発向けで引き合いが出始めているが、需給がすぐに引き締まる状況になく、製品在庫量は過剰気味となっている。この状況下、メーカー各社は輸送コストの上昇分を価格に転嫁したい意向だが、現行価格の維持が精いっぱい。先行き、横ばいの公算が大きい。

  • 木材

    稲村
    先行き気配

    引き合いが一層強まり、20,000円の高騰

     管柱 杉(KD)3.0m×10.5×10.5㎝でm3当たり90,000円と前月比20,000円の高騰。世界的なウッドショックは鎮まる気配が見られない。国内需要の6割程度を占める輸入材の入荷量増加は期待が薄い。こうしたなか、代替需要として国産材の杉への引き合いが一層強まっているが、供給が追いつかず、市中在庫は激減。少ない出材を求め、高値でも製品確保を優先する動きが広がり、価格は高騰した。供給が正常化するまでには時間を要するとみられ、先行き、強含み推移の公算大。

  • コンクリート型枠用合板

    神崎
    先行き気配

    需給ひっ迫、6ヵ月連続の上伸

     12×900×1,800mm輸入品で枚当たり1,420円と前月比50円の上伸。5月の輸入合板入荷量は20万4千m3(財務省調べ)で前年同月比0.1%の減少。現地のロックダウンが延長されるなど、労働者不足は解消されておらず、国内への入荷量は回復していない。国内在庫量が例年にない低水準で推移し、需給のひっ迫感が増すなか、流通筋は現地価格の上昇分を販売価格に転嫁した。需要家は資材確保のために値上げを容認し、価格は続伸した。国内の品薄感は高まり、目先、強含みの公算大。

  • 再生アスファルト混合物

    岡本
    先行き気配

    ストアス値上がりも、横ばい推移

     密粒度13でトン当たり8,700円と前月比変わらず。5月の出荷量は11万トン(協会調べ)と前年同月比17.1%の大幅減。メーカー各社は、原材料であるストアスの値上がり分や高止まりとなっている輸送コストを、販売価格に転嫁したい意向。しかし、需要家は工事量減少による採算悪化を回避すべく値下げ要求を続けており、交渉は進展していない。オリンピック開催に向けて都心部の工事が控えられており、需要改善は期待薄。交渉はこう着状態が続くと予想され、先行き、横ばいの公算大。

  • ストレートアスファルト

    岡本
    先行き気配

    原油相場の上昇から、11,000円の上伸

     針入度60~80でトン当たり86,000円と前月比11,000円の上伸。石油元売り各社は、原油相場上昇を背景に仕切価格の引き上げを進めている。販売店各社は仕入れ・輸送コスト上昇分を価格に転嫁すべく強腰で交渉。需給にタイト感があるなか、安定調達を優先する需要家が理解を示し、値上げが浸透した。今後、オリンピック開催期間中の舗装工事減が見込まれる。混合物需要減少の状況下、採算を確保したい需要家の値下げ要求はあるが、販売店各社は現行価格維持の構え。先行き、横ばいの見通し。

  • 電線

    岡部
    先行き気配

    銅建値の上昇ひと段落、横ばい

     IV1.6mm単線でm当たり28.6円と前月比変わらず。主原料である銅の建値は6月平均で111万円台と値下がりし、14カ月ぶりに銅建値が前月比下落となった。都心部の再開発案件など一定の需要はあるものの、荷動きは依然としてさえない。需要家は低調な荷動きを理由に値下げを要求している。しかし、流通各社は過去の銅価格上昇分を販売価格に転嫁しきれていないため、値下げには強く抵抗している。需要家側と流通側の綱引きは続くとみられ、目先、横ばいの公算が大きい。

  • 配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

    伊藤
    先行き気配

    3度目の値上げを表明、先行き強含み

     白ねじ付き管50A4mで本当たり4,100円と前月比変わらず。メーカーの生産調整と流通各社の強硬な値上げ交渉により、2月実施の値上げは、徐々に浸透している。しかし、需要低迷による在庫消化の遅れから、需要家の購入姿勢は厳しく、末端価格の上昇は一部に留まっている。一部メーカーは、9月製造分からトン当たり10,000円の今年3度目となる値上げを表明。今後、秋口にかけて荷動きが本格化すれば値上げ浸透は進むものとみられる。先行き、強含みで推移しそう。

  • 燃料油

    片山
    先行き気配

    原油相場の上昇を背景に、続伸

     軽油はローリー渡しでリットル当たり105円と前月比6円上伸、レギュラーガソリンはスタンド渡しで140円と3円上伸した。米国を中心に各国で景気回復基調となったことや、イラン核合意の行方が見通せないことなどから、原油相場が上昇。これを受け元売り各社は仕切価格を引き上げ、流通筋も追従した。ワクチン接種の進展による世界経済の回復期待が高まるなか、主要産油国の減産幅縮小が合意に至らなかったことで、原油相場の先高観が広がっている。目先、強基調の見込み。

  • 鉄スクラップ

    渡邊
    先行き気配

    国内需要の回復を受け、1,000円上伸

     ヘビーH2でトン当たり41,000円と前月比1,000円の上伸。国内電炉メーカーの生産量は回復傾向にあり、原料の鉄スクラップの引き合いが強まっている。一方、発生量には目立った変化が見られず、需給のタイト感が強まっている。こうしたなか、電炉メーカーが必要量確保のため買い取り価格を引き上げ、市況は上伸した。国内需要は回復傾向にあるが、割高感のある日本産鉄スクラップに対し海外需要家は様子見の姿勢を取っており、輸出市場は勢いを欠いている。目先、横ばいの公算大。

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一般財団法人 建設物価調査会
  調査統括部 調査統括課
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