建設物価調査会

主要資材動向(東京)

  • 建設物価

    東京地区の主要資材の最新の価格動向を掲載しています。その他の品目については、「月刊 建設物価」、「Web建設物価」をご確認ください。

    建設物価

2021年3月10日調べ 東京

主要資材価格動向

品名品名規格単位価格前月比気配掲載ページ
異形棒鋼異形棒鋼SD295A/SD295 D16t79,000
上伸
強含み
16
H形鋼H形鋼SS400 200×100×5.5×8mmt83,000
上伸
強含み
26
中厚板中厚板無規格品 16~25×1,524×3,048mmt85,000
上伸
強含み
40
カラー亜鉛鉄板カラー亜鉛鉄板0.35×914×1,829mm1,212
変わらず
強含み
54
セメントセメント普通ボルトランド バラt11,000
変わらず
横ばい
79
レディーミクストコンクリートレディーミクストコンクリート18-18-25(20) 普通ボルトランド(17区)m314,500
上伸
横ばい
92
再生砕石再生砕石再生クラッシャラン 40~0mm(17区)m31,200
変わらず
横ばい
129
管柱 杉(KD)管柱 杉(KD)3.0m×10.5×10.5cmm362,000
変わらず
横ばい
160
コンクリート型枠用合板コンクリート型枠用合板12×900×1,800mm 輸入品1,240
上伸
強含み
175
再生アスファルト混合物再生アスファルト混合物密粒度13(14区)t8,700
変わらず
横ばい
211
ストレートアスファルトストレートアスファルト針入度60~80 ローリーt69,000
変わらず
強含み
219
600V ビニル 絶縁電線600V ビニル 絶縁電線Ⅳ 1.6mm 単線m26.7
上伸
横ばい
539
配管用炭素鋼鋼管(ガス管)配管用炭素鋼鋼管(ガス管)白ねじ付き管 50A 4m4,100
変わらず
横ばい
654
硬質ポリ塩化ビニル管硬質ポリ塩化ビニル管VP100mm 4m3,410
変わらず
横ばい
688
軽油軽油ローリー95.0
上伸
横ばい
788
鉄スクラップ鉄スクラップヘビーH2t33,000
上伸
強含み
794
矢印説明

<市況総括>

 東京地区の建設関連主要10資材の需要動向は、小形棒鋼が1月の国内出荷量で前年同月比4.2%減、H形鋼が4.2%減(日本鉄鋼連盟)、生コンが2月の東京17区出荷量で1.0%増(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が1月の東京地区製造量で17.9%減(日本アスファルト合材協会)。小形棒鋼、H形鋼は2カ月ぶり、アスファルト混合物は9カ月連続で前年実績を下回った。

 価格面では、異形棒鋼、H形鋼、生コン、コンクリート型枠用合板、600Vビニル絶縁電線、軽油の6資材が上伸。セメント、再生砕石、再生アスファルト混合物、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)の4資材が横ばい。下落した資材はなかった。異形棒鋼、H形鋼は、鉄スクラップ価格の高騰から上伸。異形棒鋼は4カ月、H形鋼は3カ月連続の上伸。生コンは、協組が昨年打ち出した値上げの一部が浸透し6カ月ぶりの上伸。コンクリート型枠用合板は、市中の品薄感を背景に流通筋が売り腰を強め2カ月連続の上伸。電線は、銅価格の急騰から2カ月ぶりの上伸。軽油は、世界経済の回復期待等から原油相場が上昇し4カ月連続の上伸。

 異形棒鋼は上伸。鉄スクラップ価格の高騰からメーカー各社は価格優先の販売姿勢。流通筋の売り腰も強く値上げ額の一部が浸透した。鉄スクラップの高値は今後も続くとの見方が大勢。目先も強含みの見通し。

 H形鋼は上伸。メーカー各社は価格優先の販売姿勢。需要低迷から上昇幅は縮小するも上げ基調が続いている。メーカー各社は原料の高値推移等を背景に強い売り腰を今後も維持する構え。目先も強含みの見通し。

 セメントは横ばい。需要環境が厳しいなか、メーカー各社は値上げ未達分の浸透に向けて交渉を継続。主たる需要家の生コンメーカーは需要低迷や骨材調達コスト増等を理由に抵抗。先行きも横ばいの見通し。

 生コンは上伸。マンション、学校施設を中心に引き合いが増えるなか、協組は昨年打ち出した値上げ浸透を目指し強腰で交渉。安定調達を優先した需要家が値上げ額の一部を受け入れた。先行きは横ばいの見通し。

 再生砕石は横ばい。廃材発生量が需要量を上回り、一部メーカーに廃材の受入制限も見られる。需要家の購入姿勢は厳しいものの、メーカー各社は輸送コスト増を理由に現行価格を維持。先行きも横ばいの見通し。

 コンクリート型枠用合板は上伸。現地の原木不足や新型コロナによる労働者不足で入荷量は低水準で推移。市中に品薄感が強まるなか、流通筋が売り腰を強めた。需給緩和の兆しは見られず、目先も強含みの見通し。

 再生アスファルト混合物は横ばい。小規模工事が中心で需要は低迷。メーカー各社はストアス価格の先高観等から値上げの意向も、需要家の購入姿勢厳しく、現行価格維持が精いっぱい。先行きも横ばいの見通し。

 電線は上伸。銅建値の急騰から、メーカー各社は仕切価格を引き上げ流通筋も追従した。小口当用買いに徹する需要家の値下げ要求は強まるとの見方も、流通筋は現行価格を維持する構え。目先は横ばいの見通し。

 ガス管は横ばい。中小規模の工事振るわず需給にタイト感は見られない。メーカー値上げから流通筋は売り腰強めるも、需要家の抵抗で交渉は難航。値上げ浸透には時間を要すとの見方。先行きも横ばいの見通し。

 軽油は上伸。世界的な景気回復期待や主要産油国の協調減産から原油相場が上昇。元売り各社が仕切価格を引き上げ流通筋も追従した。実需面の回復は不透明で、さらなる上昇には懐疑的。目先は横ばいの見通し。

<市況(現況と見通し)>

  • 異形棒鋼

    名嘉
    先行き気配

    原料価格反発を受け、4カ月連続の上伸

     SD295A・D16でトン当たり79,000円と前月比1,000円の上伸。主原料の鉄スクラップ価格は一時的に急落したが、その後は高騰し、再び高値水準で推移。原料価格が乱高下するなか、メーカー各社は価格優先の販売姿勢を変えず、値上げ交渉を継続。需要家は値上げに難色を示していたが、流通筋の売り腰も強く、値上げ額の一部が浸透した。鉄スクラップの高値は今後も続くとの見方が大勢で、メーカー、流通筋とも値上げの全額浸透を目指す構え。目先、強含みの公算が大きい。

  • H形鋼

    小黒
    先行き気配

    上昇幅は縮小も、続伸

     200×100でトン当たり83,000円と前月比1,000円の上伸。鉄スクラップ価格が乱高下するなか、メーカー各社は価格優先の販売姿勢を崩していない。流通各社は仕入れ価格上昇分を転嫁すべく、強い売り腰で価格交渉を続けている。需要の低迷から上昇幅は縮小しているものの、上げ基調が続いている。需要面では、今後も大幅回復は望めないとの見方が強い。メーカー各社は減産によるコスト上昇と原料の高値推移を背景に、強い販売姿勢を維持していく構え。目先、強含みの公算が大きい。

  • セメント

    菅澤
    先行き気配

    需要減少続き価格交渉進展せず、横ばい

     1月の国内販売量は266万6千トン(協会調べ)で前年同月比9.6%の減少と3カ月連続で前年を下回った。普通ポルトランド(バラ)でトン当たり11,000円と前月比変わらず。需要環境が厳しいなか、メーカー各社は値上げ未達分の浸透に向けて、需要家と粘り強く交渉を続けている。しかし、主たる需要家の生コンメーカーは、生コン需要の低迷や骨材調達コストの増加などが経営を圧迫しているとして、値上げに抵抗している。交渉はこう着しており、先行き、横ばい推移の公算が大きい。

  • レディーミクストコンクリート

    菅澤
    先行き気配

    値上げ交渉が進展、400円上伸

     2月の東京17区出荷量は19万m3(協組調べ)で前年同月比1.0%の増加。18-18-20でm3当たり14,500円と前月比400円の上伸。マンション・学校施設などを中心に引き合いが増えるなか、協組は昨年打ち出した値上げ浸透を目指し強腰で交渉を進めたことで、安定調達を優先した需要家が値上げ額の一部を受け入れた。協組は原材料や輸送コスト上昇分の価格転嫁が不十分として、売り腰を強める構えだが、需要家はさらなる値上げ受け入れには難色を示している。先行き、横ばいの公算が大きい。

  • 再生砕石

    水野
    先行き気配

    需要は盛り上がりを欠き、横ばい

     再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,200円と前月比変わらず。主な用途である路盤工事向けの引き合いが盛り上がりを欠いたまま、年度末需要期の終盤を迎えている。原材料の廃材発生量が需要量を上回り、一部メーカーでは廃材受入を制限し、在庫調整を行っている状況。需給に引き締まりが見られないなか、需要家の購入姿勢は一段と厳しさを増している。しかし、メーカー各社は輸送コストの上昇を理由に安値受注を避け、現行価格維持に努めている。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

  • 木材

    田崎
    先行き気配

    荷動きに精彩を欠き、値上げ浸透せず

     管柱 杉(KD)3.0m×10.5×10.5cmでm3当たり62,000円と前月比変わらず。2020年10~2021年1月の東京都の新設木造住宅着工戸数は14,560戸で前年同期比3.2%の減少。需要が低迷するなか、流通筋は原木価格の上昇分を製品価格に転嫁すべく値上げの意向にあるが、需要家は小口当用買いに徹し、交渉は難航。一方、輸入材は長引く入荷遅延を背景に価格が上伸、その需要の一部が国産材へシフトしているが、国産材需要を大きく押し上げるまでには至っていない。先行き、横ばい推移の公算大。

  • コンクリート型枠用合板

    飯塚
    先行き気配

    仕入価格の上昇と先高観を背景に続伸

     12×900×1,800mm輸入品で枚当たり1,240円と前月比20円の上伸。1月の輸入合板入荷量は21万3千m3(財務省調べ)で前年同月比11.7%の減少。現地の悪天候による原木不足や新型コロナウイルスによる労働者不足は解消されず、入荷量は低水準で推移。市中に品薄感が強まる状況下、流通筋が仕入れ価格の上昇と先高観を理由に売り腰を強め、価格が続伸した。足元の需要は盛り上がりに欠けるが、需給緩和の兆しは見られず、ひっ迫感の深刻化を懸念する声もある。目先、強含みの見通し。

  • 再生アスファルト混合物

    中條
    先行き気配

    値下げ要求強まるも、横ばい

     密粒度13でトン当たり8,700円と前月比変わらず。1月の出荷量は13万6千トン(協会調べ)で前年同月比17.9%の大幅減。目立った大型物件がなく、道路改良や維持修繕など小規模工事向けが中心で、需要低迷が続いている。厳しい工事受注環境下、採算を確保したい需要家の値下げ要求は厳しさを増している。メーカー各社は、輸送コストの上昇やストアス価格の先高観から値上げの意向にあるが、現行価格維持が精いっぱい。需要環境が好転する見込みは乏しく、先行き、横ばいの見通し。

  • 電線

    岡部
    先行き気配

    銅価格急騰を受け、上伸

     主原料である銅の建値は3月初旬で104万円と前月比17万円の上昇となり、およそ12年半ぶりに100万円を超えた。急激な原材料費高騰に対応すべくメーカー各社は仕切価格を引き上げ、流通筋もこれに追従、IV1.6mm単線でm当たり26.7円と前月比2.3円上伸した。需要家は小口当用買いに徹し、荷動きは精彩を欠いている。今後、需要家の値下げ要求は一層強まるとの見方が多いが、流通筋は現行価格維持に注力する構えで、交渉はしばらく続くものとみられる。目先、横ばいの公算大。

  • 配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

    伊藤
    先行き気配

    実需不振、横ばい

     白ねじ付き管50A4mで本当たり4,100円と前月比変わらず。メーカーの値上げ表明を受け流通筋のアナウンスは本格化するも、需要が盛り上がりを欠くなか市中の反応は冷ややかである。都市再開発など大型物件向けの引き合いはあるが、中小規模の工事は依然として振るわず、需給にタイト感は見られない。流通筋は売り腰を強めているが、需要家の購入姿勢は厳しく、交渉は難航している。値上げの浸透には時間を要するとの見方が強く、先行き、横ばい推移の見通し。

  • 燃料油

    若澤
    先行き気配

    世界経済の回復期待を背景に、上伸

     軽油はローリー渡しでリットル当たり95円と前月比5円上伸、レギュラーガソリンはスタンド渡しで133円と4円上伸した。世界的な景気回復期待の強まりや、主要産油国の協調減産による需給の引き締まりを背景に、原油相場が上昇。元売り各社は仕切価格を引き上げ、流通筋も追従した。主要産油国が現行の減産幅の継続を決定し、足元の相場は上昇基調に転じているが、実需面の回復見通しは依然として不透明な点が多く、さらなる上昇には懐疑的な見方もある。目先、横ばいの見込み。

  • 鉄スクラップ

    渡邊
    先行き気配

    需給タイト化を受け、10,000円の上伸

     ヘビーH2でトン当たり33,000円と前月比10,000円の上伸。市中の在庫量は低水準で推移。発生量も依然として低調なため、市中には品薄感が広がっている。こうしたなか、一時的に減少していた輸出向け需要の回復、国内主要電炉メーカーの炉休明けなどが重なり、需要が増加。需給のひっ迫感が急速に強まり、市況は急伸した。今後も、海外需要は堅調に推移する一方で、鉄スクラップ発生量は低迷するとみられ、市中の品薄感はしばらく続くとの見方が大勢。目先、強含みの公算が大きい。

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一般財団法人 建設物価調査会
  調査統括部 調査統括課
TEL:03-3663-3892