建設物価調査会

主要資材動向(東京)

  • 【特集】資材価格動向を知る
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    東京地区の主要資材の最新の価格動向を掲載しています。その他の品目については、「月刊 建設物価」、「Web建設物価」をご確認ください。

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2026年1月10日現在 東京

主要資材価格動向

主要資材動向

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品名品名規格単位価格前月比気配掲載ページ
異形棒鋼異形棒鋼SD295 D16t104,000
上伸
横ばい
16
H形鋼H形鋼SS400 200×100×5.5×8mmt105,000
変わらず
強含み
26
中厚板中厚板無規格品 16~25×1,524×3,048mmt131,000
変わらず
横ばい
40
カラー亜鉛鉄板カラー亜鉛鉄板0.35×914×1,829mm1,600
変わらず
横ばい
54
セメントセメント普通ポルトランド バラt18,000
変わらず
横ばい
79
レディーミクストコンクリートレディーミクストコンクリート18-18-25(20) 普通ポルトランド(17区)m323,800
変わらず
横ばい
92
再生砕石再生砕石再生クラッシャラン 40~0mm(17区)m31,150
変わらず
横ばい
129
管柱 杉(KD)管柱 杉(KD)3.0m×10.5×10.5cmm375,000
変わらず
横ばい
160
コンクリート型枠用合板コンクリート型枠用合板12×900×1,800mm 輸入品1,700
変わらず
強含み
175
再生アスファルト混合物再生アスファルト混合物密粒度13(14区)t10,500
変わらず
強含み
211
ストレートアスファルトストレートアスファルト針入度60~80 ローリーt97,000
下落
弱含み
219
ダクタイル鋳鉄管ダクタイル鋳鉄管内面エポキシ粉体塗装 水道用 GX形1種 75mm×4m31,300
上伸
横ばい
285
フロート板ガラスフロート板ガラスFL5 2.18m2以下(特寸)m22,380
変わらず
横ばい
496
600V ビニル 絶縁電線600V ビニル 絶縁電線Ⅳ 1.6mm 単線m51.7
上伸
強含み
539
配管用炭素鋼鋼管(ガス管)配管用炭素鋼鋼管(ガス管)白ねじ付き管 50A 4m7,340
変わらず
横ばい
654
硬質ポリ塩化ビニル管硬質ポリ塩化ビニル管VP100mm 4m4,950
変わらず
横ばい
688
軽油軽油ローリー108.0
下落
横ばい
788
鉄スクラップ鉄スクラップヘビーH2t35,500
変わらず
横ばい
794
矢印説明

<市況総括>

 国内の建設工事の統計資料によると、2025年12月の全国の公共工事請負額は、前年同月比で14.9%増加(建設業保証会社)、2025年11月の新設住宅着工戸数は、持家、貸家、分譲住宅が減少したため、前年同月比8.5%減少、民間非居住建築物着工床面積では、事務所、店舗は増加したが、工場、倉庫が減少となり、22.6%減少(国土交通省)。一方、主要資材の需要動向は、小形棒鋼が11月の国内出荷量で前年同月比9.5%減少、H形鋼が6.7%増加(日本鉄鋼連盟)、生コンが12月の東京17区出荷量で12.1%減少(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が11月の東京地区出荷量で0.5%減少(日本アスファルト合材協会)となっている。

 東京地区の主要10資材の価格動向は、異形棒鋼、600Vビニル絶縁電線が上伸、軽油が下落、H形鋼、セメント、生コン、再生砕石、コンクリート型枠用合板、再生アスファルト混合物、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)の7資材が横ばいとなった。

 【異形棒鋼】 SD295・D16でトン当たり104,000円と前月比1,000円の上伸。中小物件の需要低迷で減産が続く中、メーカーは採算悪化から値上げ交渉を継続、流通も販価見直しにより一部浸透。需要家はさらなる価格上昇に難色を示し当用買い姿勢。需要回復は見えず、目先、横ばいの見通し。

 【電線】IV1.6mm単線でm当たり51.7円と前月比3.6円の上伸。銅の建値は年明け以降に供給不安の高まりで200万円を超える高値をつけた。メーカー各社は原料の高騰を受け、仕切価格を引き上げ市況が上伸。銅の供給懸念解消の見込みは薄く、目先、強基調の公算大。

 【軽油】軽油はローリー渡しでリットル当たり108円と前月比1円下落。原油価格は、ウクライナ和平交渉への期待からドバイ原油が4年10カ月ぶり安値水準となった。原油相場は不透明感が強く、方向感が定まらない状況が続くものとみられ、目先、横ばいの見通し。

 【H形鋼】 横ばい。中小建築工事の需要低迷で荷動きは停滞。流通は仕入れ価格上昇分の転嫁を目指すも競争厳しく進まず。製造コスト高止まりの中、メーカーと流通は採算確保へ向けた交渉を継続。目先、強含みの見通し。

 【セメント】横ばい。国内販売量は主たる用途の生コン需要低迷により減少続く。メーカーは製造コスト増を見据え2027年度値上げを検討中だが、需要家は様子見姿勢。先行き横ばいの見通し。

 【生コン】 横ばい。都心部は大型案件があるも、時間外労働規制による工事遅延で出荷量減が続く。協組は骨材高などコスト増に懸念を抱いており、販売店も現行価格維持の姿勢を徹底。先行き横ばいの見通し。

 【再生砕石】 横ばい。路盤工事向け出荷が低迷し荷動きは精彩を欠く。メーカーはコスト増から値上げを打ち出すも、需要家は工事需要の低迷を背景に受け入れに慎重姿勢。先行き横ばいの見通し。

 【コンクリート型枠用合板】 横ばい。荷動きは精彩を欠き、市中にひっ迫感は見られない。現地価格高止まりと円安で輸入コストは上昇。流通は価格転嫁を模索しており、先行き強含みの公算大。

 【再生アスファルト混合物】 横ばい。修繕工事等小規模工事が中心で出荷低迷し商状振るわず。輸送コスト増でメーカーは値上げ推進。需要家は慎重も、安定調達優先で理解示す向きも。値上げ交渉進展の見方が強く、先行き強含みの公算大。

 【配管用炭素鋼鋼管(ガス管)】 横ばい。建設費高騰や人手不足による工事遅延で荷動きは精彩を欠く。メーカーはコスト増で2月に5%値上げ表明。流通は安値販売を避け適正価格維持も、需要家は慎重でこう着状態続く。先行き横ばいの見通し。

<市況(現況と見通し)>

  • 異形棒鋼

    圖師
    先行き気配

    値上げ額の一部が浸透、1,000円上伸

     SD295・D16でトン当たり104,000円と前月比1,000円の上伸。需要の中心となる中小物件が振るわず、依然として需要は低迷している。減産体制が長引いており採算悪化に強い危機感を抱くメーカー各社は、粘り強く値上げ交渉を継続。流通筋も販価見直しに動いたことで値上げ額の一部が浸透した。一方、製品調達を急ぐ案件が少ない需要家は、さらなる製品価格の上昇に難色を示しており、様子見の姿勢を強めて当用買いに徹する構え。需要回復の見通しは立っておらず、目先、横ばいの公算大。

  • H形鋼

    森中
    先行き気配

    値上げ浸透せず、横ばい

     200×100でトン当たり105,000円と前月比変わらず。中小建築工事が振るわず、荷動きは依然としてさえない状況が続いている。流通各社は仕入れ価格上昇分を販売価格に転嫁すべく、値上げ交渉を継続しているが、競争環境の厳しさから、販売価格への転嫁は進まず、相場の上昇には至っていない。製造コストの高止まりを背景にメーカー各社は価格優先の販売姿勢を維持しており、流通も採算悪化の回避に向けて売り腰を強めて交渉を継続していく構え。目先、強含みの公算が大きい。

  • セメント

    川崎
    先行き気配

    出荷減少に歯止めかからず、価格は横ばい

     普通ポルトランド(バラ)でトン当たり18,000円と前月比変わらず。昨年11月の国内販売量は、254万トン(協会調べ)で前年同月比13.4%の減少。東京地区では主たる用途の生コン需要の低迷が影響し、出荷量の減少に歯止めがかからない。メーカーは国内需要の低迷に加え、2026年度から始まる排出量取引制度など、さらなる製造コストの増加を見据え、2027年度の値上げを検討する動きをみせている。メーカーの一連の動きに対し、需要家は様子見姿勢に徹しており、先行き、横ばいの公算大。

  • レディーミクストコンクリート

    川崎
    先行き気配

    現行価格の維持を徹底、横ばい

     18-18-20でm3当たり23,800円と前月比変わらず。昨年12月の東京17区出荷量は、18万7千m3(協組調べ)で前年同月比12.1%の減少。都心部では再開発事業を中心とした大型案件を多数抱えているものの、時間外労働規制強化の影響により工事の遅れが相次ぎ、出荷量の前年割れが続いている。こうした状況下、協組は骨材価格の先高観や輸送コスト増加に懸念を抱いており、販売店各社も採算確保の面から、現行価格維持の姿勢を徹底している。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

  • 再生砕石

    藤巻
    先行き気配

    さえない商状続くも、横ばい

     再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,150円と前月比変わらず。主力である路盤工事向けの出荷が振るわず、荷動きは精彩を欠いている。都心部の解体工事需要が落ち着いており、廃材在庫量は均衡を保っている。メーカーは、廃材の処理コストや輸送コストの増加など取り巻く環境が厳しいことを理由に、製品価格の値上げを打ち出している。需要家は、路盤工事需要が低迷しているなか、値上げの受け入れには慎重な構えを崩していない。先行き、横ばいの公算が大きい。

  • コンクリート型枠用合板

    田崎
    先行き気配

    流通筋の売り腰強く、先行き強含み

     12×900×1,800㎜輸入品で枚当たり1,700円と前月比変わらず。昨年11月の合板輸入量は、15万9千m3(財務省調べ)で前年同月比11.6%の減少。荷動きは精彩を欠き、市中にひっ迫感は見られない。需要家は当用買いに徹しており、慎重な購入姿勢を崩していない。一方、現地価格の高止まりと円安進行による輸入コスト高から、流通筋は売り腰を強めている。需給に大きな変化は見られないものの、コスト増加分の価格転嫁を模索する動きが続いており、先行き、強含みの公算が大きい。

  • 再生アスファルト混合物

    筒井
    先行き気配

    輸送コスト増加続き、強含み

     密粒度13でトン当たり10,500円と前月比変わらず。4~11月の都内出荷量は、109万トン(協会調べ)で前年同期比0.5%の減少。商状は盛り上がりを欠いている。違法な白トラ利用に係る荷主等への規制強化を背景に、輸送コストの増加分を販売価格に転嫁するため、メーカー各社は売り腰を強めている。多くの需要家は値上げの受け入れには慎重な姿勢だが、安定調達を優先し値上げに理解を示す向きも見られはじめた。今後、値上げ交渉が進展するとの見方が大勢。先行き、強含みの見通し。

  • ストレートアスファルト

    筒井
    先行き気配

    仕切価格引き下げが影響、3,000円下落

     針入度60~80でトン当たり97,000円と前月比3,000円の下落。原油相場が下落基調で推移したため、石油元売り各社は仕切価格を引き下げた。販売店各社は輸送や施設維持など物流費の増加を理由に価格維持に向けて交渉したが、需要家の反発は強く、仕切価格の引き下げ分がそのまま価格下落につながった。足元の原油相場が安値で推移していることから、石油元売り各社は仕切価格を今後さらに引き下げるとみる向きが多く、需要家は価格交渉を強めていく姿勢。先行き、弱基調の公算が大きい。

  • 電線

    飯塚
    先行き気配

    銅建値の高騰止まらず、続伸

     IV1.6mm単線でm当たり51.7円と前月比3.6円の上伸。主原料である銅の建値は、昨年12月平均で186万円台と先月平均から14万円上伸し、騰勢を強めている。銅の供給不安が勢いを増し、年明け以降、200万円を超える歴史的な高値を維持している。メーカー各社は原料の高騰を受け、仕切価格の引き上げを実施。流通筋も採算確保を優先し、メーカーに追従したことで上伸した。需要家は小口当用買いに徹し購入機会をうかがっているが、銅の供給懸念解消の見込みは薄い。目先、強基調の公算大。

  • 配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

    徳永
    先行き気配

    価格維持の姿勢強く、横ばい

     白ねじ付き管50A4mで本当たり7,340円と前月比変わらず。建設費高騰や人手不足による工事計画の見直しや工期長期化が散見され、荷動きは精彩を欠いている。このような状況下、高炉メーカー各社は、エネルギーや物流コスト増加分を製品価格に転嫁するため、2月から5%の値上げを表明した。流通筋は安値販売を避け、適正販売価格の維持に努めているが、需要の盛り上がりを欠くなか、需要家は慎重な購入姿勢を維持しており、しばらくこう着状態が続く見通し。先行き、横ばいの公算大。

  • 燃料油

    髙木
    先行き気配

    ガソリンの暫定税率廃止、続落

     軽油はローリー渡しでリットル当たり108円と前月比1円下落、レギュラーガソリンはスタンド渡しで145円と前月比7円下落した。原油価格は、ウクライナ情勢の和平交渉進展への期待感からドバイ原油が60ドルを割り込み、4年10カ月ぶりの安値水準となった。一方国内では、昨年12月31日にガソリンの暫定税率が廃止、政府補助金も停止された。軽油の暫定税率は2026年4月1日に廃止される。原油相場は不透明感が強く、方向感が定まらない状況が続くものとみられ、目先、横ばいの見通し。

  • 鉄スクラップ

    伊藤
    先行き気配

    需給均衡により、横ばい

     ヘビーH2でトン当たり35,500円と前月比変わらず。国内の鋼材需要が低迷しており、電炉メーカー各社は減産により需要に見合った生産を継続しているため、スクラップ需要は盛り上がりを欠いている。一方、市中スクラップ発生量も依然として低調で、問屋筋からの出荷も低水準で推移している。需給は低位均衡のまま、電炉メーカーは調達価格を据え置いている。為替の動向が注視されるが、海外市場にも大きな変動はなく、今後も様子見の展開が続く見通し。先行き、横ばいの公算が大きい。

問い合わせ先

一般財団法人 建設物価調査会
  調査統括部 調査統括課
TEL:03-3663-3892