建設物価調査会

主要資材動向(東京)

  • 【特集】資材価格動向を知る
  • 建設物価

    東京地区の主要資材の最新の価格動向を掲載しています。その他の品目については、「月刊 建設物価」、「Web建設物価」をご確認ください。

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2026年3月10日現在 東京

主要資材価格動向

主要資材動向

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品名品名規格単位価格前月比気配掲載ページ
異形棒鋼異形棒鋼SD295 D16t104,000
変わらず
強含み
16
H形鋼H形鋼SS400 200×100×5.5×8mmt106,000
変わらず
強含み
26
中厚板中厚板無規格品 16~25×1,524×3,048mmt131,000
変わらず
横ばい
40
カラー亜鉛鉄板カラー亜鉛鉄板0.35×914×1,829mm1,600
変わらず
横ばい
54
セメントセメント普通ポルトランド バラt18,000
変わらず
横ばい
79
レディーミクストコンクリートレディーミクストコンクリート18-18-25(20) 普通ポルトランド(17区)m323,800
変わらず
横ばい
92
再生砕石再生砕石再生クラッシャラン 40~0mm(17区)m31,150
変わらず
横ばい
129
管柱 杉(KD)管柱 杉(KD)3.0m×10.5×10.5cmm375,000
変わらず
横ばい
160
コンクリート型枠用合板コンクリート型枠用合板12×900×1,800mm 輸入品1,720
変わらず
横ばい
175
再生アスファルト混合物再生アスファルト混合物密粒度13(14区)t11,000
変わらず
横ばい
211
ストレートアスファルトストレートアスファルト針入度60~80 ローリーt99,000
上伸
強含み
219
ダクタイル鋳鉄管ダクタイル鋳鉄管内面エポキシ粉体塗装 水道用 GX形1種 75mm×4m31,300
変わらず
横ばい
285
フロート板ガラスフロート板ガラスFL5 2.18m2以下(特寸)m22,380
変わらず
横ばい
496
600V ビニル 絶縁電線600V ビニル 絶縁電線Ⅳ 1.6mm 単線m55.9
変わらず
強含み
539
配管用炭素鋼鋼管(ガス管)配管用炭素鋼鋼管(ガス管)白ねじ付き管 50A 4m7,340
変わらず
横ばい
654
硬質ポリ塩化ビニル管硬質ポリ塩化ビニル管VP100mm 4m4,950
変わらず
横ばい
688
軽油軽油ローリー115.0
上伸
強含み
788
鉄スクラップ鉄スクラップヘビーH2t38,000
上伸
強含み
794
矢印説明

<市況総括>

 国内の建設工事の統計資料によると、2026年2月の全国の公共工事請負額は、前年同月比で23.6%増加(建設業保証会社)、2026年1月の新設住宅着工戸数は、持家は増加したが、貸家、分譲住宅が減少となり、前年同月比0.4%減少、民間非居住建築物着工床面積では、店舗、工場は減少したが、事務所、倉庫が増加となり、6.5%増加(国土交通省)。一方、主要資材の需要動向は、小形棒鋼が1月の国内出荷量で前年同月比11.8%減少、H形鋼が12.5%増加(日本鉄鋼連盟)、生コンが2月の東京17区出荷量で16.1%減少(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が1月の東京地区出荷量で前年同期比0.7%減少(日本アスファルト合材協会)となっている。

 東京地区の主要10資材の価格動向は、軽油の1資材が上伸、異形棒鋼、H形鋼、セメント、生コン、再生砕石、コンクリート型枠用合板、再生アスファルト混合物、600Vビニル絶縁電線、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)の9資材が横ばいとなった。

 【軽油】軽油はローリー渡しでリットル当たり115円と前月比7円上伸。米国・イスラエルのイラン攻撃により、ホルムズ海峡通航リスクが意識され原油価格が急伸。元売りが仕切価格を上げ流通も追従。中東産原油の供給不安による原油相場の高騰は続くものとみられ、目先強基調の見通し。

 【異形棒鋼】 横ばい。原料スクラップ高や電力料金の値上がりなど製造コスト増を背景にメーカーは値上げ交渉継続も、需要低迷で需要家の受け入れ難航し、市況は踊り場状態。メーカー・流通は強気を維持し、目先強含みの見通し。

 【H形鋼】横ばい。建設費高騰で計画見直し・延期が相次ぎ荷動き低調。原料高や輸送費増の転嫁へメーカー・流通は値上げを狙うが浸透せず。需要回復は鈍いが流通は強気の販売姿勢堅持で、先行き強含みの公算大。

 【セメント】横ばい。国内販売量は前年同月比5.4%減で、生コン出荷も工事遅延や人手不足で低調。26年度需要も減少見通しで回復に時間を要する見込み。メーカーは設備投資費確保へ現行価格維持を徹底し、先行きも横ばい公算大。

 【生コン】 横ばい。東京17区の出荷量は大型物件の工事遅延で前年割れが続き、本年度も大幅減の見通し。需要回復に時間を要するが、協組は設備投資費増や原材料高を背景に現行価格を維持。先行きも横ばいの見通し。

 【再生砕石】 横ばい。路盤向け需要は動き出すも盛り上がりを欠き在庫過多。規制強化で輸送費が上昇し、メーカーは転嫁へ値上げ交渉を継続。需要家は理解しつつ受け入れ慎重で、先行きも横ばいの見通し。

 【コンクリート型枠用合板】横ばい。合板輸入量は増加も新規物件少なく需要低迷。仕入れ高で流通は販価底上げを狙うが荷動き鈍く強気になれず、需要家も当用買い。価格交渉進展は時間を要し、目先も横ばいの見通し。

 【再生アスファルト混合物】横ばい。都内出荷量は前年同期比0.7%の減少。維持修繕など小規模工事中心で需要は低調。製造・輸送コスト増でメーカーは転嫁交渉を継続するが、需要家は度重なる値上げの受け入れに慎重で、交渉はこう着状態。先行きも横ばいの見通し。

 【電線】横ばい。主原料である銅の建値が小幅下落も依然、高値圏で推移。流通はこれまでのメーカー値上げ分を含めた価格浸透を図るべく売り腰強めたいが、需要家は銅価変動を警戒し慎重。需要は低調もコスト増加懸念が強く、目先は強含みの見通し。

 【配管用炭素鋼鋼管(ガス管)】 横ばい。人件費・資材高で新規工事の中止や延期が相次ぎ荷動き低調。高炉メーカーは2月からコスト増を理由に値上げ表明、流通は安値を避け浸透狙い。需要家は様子見で交渉は長期化する見通しから、先行きも横ばいの公算大。

<市況(現況と見通し)>

  • 異形棒鋼

    圖師
    先行き気配

    値上げ交渉続くも、横ばい

     SD295・D16でトン当たり104,000円と前月比変わらず。メーカー各社は原料の鉄スクラップや電力料金の値上がりなど製造コスト増を背景に、継続的に販売価格の引き上げに取り組んでいる。一方、需要低迷が続く状況下、購入を急ぐ案件に乏しい需要家は値上げの受け入れに難色を示しており、市況は踊り場状態にある。メーカーおよび流通筋は、値上げ未達分の早期浸透に向けて強気の販売姿勢を崩しておらず、今後の動向が注目される。目先、強含みの見通し。

  • H形鋼

    森中
    先行き気配

    上値は重く、横ばい

     200×100でトン当たり106,000円と前月比変わらず。建設費の高騰による計画の見直しや延期が相次ぎ、低調な荷動きが続いている。メーカー各社は原料の鉄スクラップの価格上昇や輸送コストの増加分の価格転嫁を目指し、流通各社も販売価格の引き上げに努めているが、建設需要の停滞から、値上げの浸透には至っていない。需要が回復する気配は見られないものの、流通は値上げ未達分の浸透に向けて販売価格を引き上げていく姿勢を崩しておらず、先行き、強含みの公算が大きい。

  • セメント

    川崎
    先行き気配

    出荷量減少続くも、横ばい

     普通ポルトランド(バラ)でトン当たり18,000円と前月比変わらず。1月の国内販売量は、224万9千トン(協会調べ)で前年同月比5.4%の減少。2026年度の国内需要は、本年度見通しから6%減の3,000万トンを見込んでいる。労働者不足などを背景とした工事遅延が影響し、主たる用途の生コン出荷量が低調に推移している。需要回復には時間を要するとみられており、メーカー各社は、設備投資費の確保を見据え、現行価格維持の姿勢を徹底している。先行き、横ばい推移の公算大。

  • レディーミクストコンクリート

    川崎
    先行き気配

    出荷量減少も現行価格を維持

     18-18-20でm3当たり23,800円と前月比変わらず。2月の東京17区出荷量は、15万3千m3(協組調べ)で前年同月比16.1%の減少。大型物件の工事遅延が影響し、出荷量の前年割れが続いており、本年度の出荷量は前年度比15%減の215万m3程度に留まる見通し。需要回復には時間を要する見込みであるものの、協組は設備投資費の増加に加え、主原材料に先高観があるため、現行価格の維持に努めている。需要家も協組の姿勢に理解を示しており、先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

  • 再生砕石

    藤巻
    先行き気配

    値上げ交渉継続も、横ばい

     再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,150円と前月比変わらず。路盤工事向け需要が動き始めているものの、荷動きは盛り上がりを欠いており、廃材在庫量は荷余り感が強まっている。法改正に伴う白ナンバー車両への規制強化などの影響により、輸送コストは増加傾向にある。メーカー各社は、販売価格に転嫁するため値上げ交渉を継続している。一方、需要家はメーカーの状況に理解を示しつつも、値上げの受け入れには慎重な姿勢を崩していない。先行き、横ばいの公算大。

  • コンクリート型枠用合板

    飯島
    先行き気配

    実需に乏しく、横ばい

     12×900×1,800mm輸入品で枚当たり1,720円と前月比変わらず。1月の合板輸入量は、20万3千m3(財務省調べ)で前年同月比13.1%の増加。新規物件が少なく、需要は盛り上がりを欠いている。流通筋は、仕入れコストの増加を背景に、販価の底上げを図りたい意向だが、荷動きの停滞感が強まる状況下、売り腰を強められずにいる。需要家は依然として当用買いに徹しており、市中に買い急ぐ動きは見られない。価格交渉の進展には時間を要するとの見方が強く、目先、横ばいの公算大。

  • 再生アスファルト混合物

    筒井
    先行き気配

    値上げ交渉継続も、横ばい

     密粒度13でトン当たり11,000円と前月比変わらず。4~1月の都内出荷量は、139万トン(協会調べ)で前年同期比0.7%の減少。維持修繕など小規模工事中心で、需要は盛り上がりを欠いている。メーカー各社は、製造コストや輸送コストの増加による採算悪化に危機感を強めており、製品価格に転嫁すべく交渉を続けている。一方、需要家は、メーカーの状況に理解を示しつつも、度重なる値上げの受け入れには慎重な構え。交渉はこう着状態が続くとの見方が強く、先行き、横ばいの公算大。

  • 電線

    飯塚
    先行き気配

    製造コストの増加を懸念、目先強含み

     IV1.6mm単線でm当たり55.9円と前月比変わらず。主原料である銅の建値は、2月平均で209万円台と前月比3万円の小幅下落。6カ月ぶりに下落に転じたが、依然、高値圏で推移している。流通各社は、これまでのメーカー値上げ分を含めた価格浸透を進め、売り腰を強めたい意向を示している。一方、需要家は乱高下する銅価を警戒し、慎重な購入姿勢を崩していない。足元の需要は精彩を欠くが、資源価格を巡る不透明感を背景に、製造コストの増加を懸念する声が多い。目先、強含みの公算大。

  • 配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

    徳永
    先行き気配

    値上げ交渉進まず、横ばい

     白ねじ付き管50A4mで本当たり7,340円と前月比変わらず。人件費や資材費の高騰による新規工事の中止や延期の影響で、荷動きは精彩を欠いている。高炉メーカー各社は、需要見合いの生産体制を継続する一方で、2月より生産コストの増加に伴う値上げを表明した。流通筋は、売上確保を優先した安値販売を避け、価格浸透を進めたい意向。実需が乏しいなか、需要家は様子見姿勢を崩しておらず、交渉の本格化にはしばらく時間を要する見通し。先行き、横ばいの公算が大きい。

  • 硬質ポリ塩化ビニル管

    赤坂
    先行き気配

    現行価格を維持、横ばい

     VP100A4mで本当たり4,950円と前月比変わらず。1月の出荷量は、1.5万トン(協会調べ)で前年同月比1.0%の増加。年度末の需要期を迎えたが、建設費高騰による計画の見直しや工事の延期があり、荷動きはさえない。メーカーは、原材料である塩ビ樹脂の高止まりや輸送コスト増などを背景に、現行価格の維持に努めている。流通各社は採算重視の販売姿勢を維持するも、需要回復にはしばらく時間を要するとの見方が強く、需要家は当用買いに徹している。先行き、横ばいの公算が大きい。

  • 燃料油

    髙木
    先行き気配

    原油供給リスクの台頭を受け、上伸

     軽油はローリー渡しでリットル当たり115円と前月比7円上伸、レギュラーガソリンはスタンド渡しで149円と前月比4円上伸。米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃が報じられ、ホルムズ海峡の通航リスクが意識されたことから、エネルギー供給リスクの高まりを背景に原油価格は急伸した。これを受け、元売り各社は仕切価格を引き上げ、流通筋も追従した。イラン情勢の緊張感が高まるなか、中東産原油の供給不安による原油相場の高騰は続くものとみられ、目先、強基調の見通し。

  • 鉄スクラップ

    伊藤
    先行き気配

    堅調な海外相場を背景に、2,000円上伸

     ヘビーH2でトン当たり38,000円と前月比2,000円の上伸。国際相場は米国を中心に高騰しており、不安定な為替相場もあって輸出向け価格は上伸基調となっている。これを受け、国内電炉メーカーは必要量を確保するため購入価格を引き上げ、国内相場も上伸した。市中スクラップ発生量は依然低調だが、問屋筋の手持ち在庫は一定水準を維持しており、需給は均衡している。国際相場が底堅く推移する局面が続くなか、為替の動向次第では一段の値動きも想定され、目先、強基調の公算が大きい。

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一般財団法人 建設物価調査会
  調査統括部 調査統括課
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