建設物価調査会

主要資材動向(東京)

  • 【特集】資材価格動向を知る
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    東京地区の主要資材の最新の価格動向を掲載しています。その他の品目については、「月刊 建設物価」、「Web建設物価」をご確認ください。

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2025年8月10日現在 東京

主要資材価格動向

主要資材動向

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品名品名規格単位価格前月比気配掲載ページ
異形棒鋼異形棒鋼SD295 D16t103,000
下落
弱含み
16
H形鋼H形鋼SS400 200×100×5.5×8mmt108,000
下落
弱含み
26
中厚板中厚板無規格品 16~25×1,524×3,048mmt131,000
変わらず
弱含み
40
カラー亜鉛鉄板カラー亜鉛鉄板0.35×914×1,829mm1,600
上伸
横ばい
54
セメントセメント普通ポルトランド バラt18,000
変わらず
横ばい
79
レディーミクストコンクリートレディーミクストコンクリート18-18-25(20) 普通ポルトランド(17区)m323,800
変わらず
横ばい
92
再生砕石再生砕石再生クラッシャラン 40~0mm(17区)m31,150
変わらず
横ばい
129
管柱 杉(KD)管柱 杉(KD)3.0m×10.5×10.5cmm375,000
変わらず
横ばい
160
コンクリート型枠用合板コンクリート型枠用合板12×900×1,800mm 輸入品1,700
下落
横ばい
175
再生アスファルト混合物再生アスファルト混合物密粒度13(14区)t10,000
変わらず
横ばい
211
ストレートアスファルトストレートアスファルト針入度60~80 ローリーt100,000
上伸
強含み
219
ダクタイル鋳鉄管ダクタイル鋳鉄管内面エポキシ粉体塗装 水道用 GX形1種 75mm×4m28,400
変わらず
横ばい
285
フロート板ガラスフロート板ガラスFL5 2.18m2以下(特寸)m22,380
変わらず
横ばい
496
600V ビニル 絶縁電線600V ビニル 絶縁電線Ⅳ 1.6mm 単線m42.5
変わらず
横ばい
539
配管用炭素鋼鋼管(ガス管)配管用炭素鋼鋼管(ガス管)白ねじ付き管 50A 4m7,340
変わらず
弱含み
654
硬質ポリ塩化ビニル管硬質ポリ塩化ビニル管VP100mm 4m4,950
変わらず
横ばい
688
軽油軽油ローリー118.0
上伸
横ばい
788
鉄スクラップ鉄スクラップヘビーH2t32,000
下落
弱含み
794
矢印説明

<市況総括>

 国内の建設工事の統計資料によると、2025年7月の全国の公共工事請負額は、前年同月比で9.5%増加(建設業保証会社)、2025年6月の新設住宅着工戸数は、持家、貸家、分譲住宅が減少したため、前年同月比15.6%減少、民間非居住建築物着工床面積では店舗は増加したが、事務所、工場及び倉庫で減少となり、12.4%減少(国土交通省)となっている。一方、主要資材の需要動向は、小形棒鋼が6月の国内出荷量で前年同月比13.4%減少、H形鋼が2.5%減少(日本鉄鋼連盟)、生コンが7月の東京17区出荷量で16.0%減少(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が6月の東京地区出荷量で5.2%減少(日本アスファルト合材協会)となっている。

 東京地区の主要10資材の価格動向は、軽油が上伸、異形棒鋼、H形鋼、コンクリート型枠用合板が下落、セメント、生コン、再生砕石、再生アスファルト混合物、600Vビニル絶縁電線、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)の6資材が横ばいとなった。

 【軽油】軽油はローリー渡しでリットル当たり118円と前月比2円上伸。中東情勢緊迫化の影響で原油相場は不安定な状況下、政府による措置により小幅な値動きに留まっている。米・中の関税交渉が延長になる見通しで原油相場は模様眺めの様相から、目先、横ばいの公算大。

 【異形棒鋼】 SD295・D16でトン当たり103,000円と前月比1,000円下落。新規需要の低迷で荷動きは低調。メーカー各社は減産体制で現行価格維持を図る一方、流通筋は限られた需要で受注競争が激化し、続落。需要家は様子見姿勢で、目先も弱基調の見通し。

 【H形鋼】 200×100でトン当たり108,000円と前月比1,000円下落。メーカー各社は販売価格を据え置いたが、需要低迷で流通の売り腰弱く、安値取引も散見。目先、弱基調の見通し。

 【コンクリート型枠用合板】 12×900×1,800mm輸入品で枚当たり1,700円と前月比20円下落。建設費高騰による計画見直しで荷動きは精彩欠く。流通筋は売上確保を優先し、販売価格を引き下げ市況は下落した。現地価格は強基調で、流通筋はこれ以上の下落は避けたい構え。目先、横ばいの公算大。

 【セメント】横ばい。6月の国内販売量は、前年同月比5.9%の減少で前年同月を下回る状況は34カ月連続。需要低迷下、メーカー各社は採算確保の観点から価格維持を徹底しており、先行き横ばいの見通し。

 【生コン】 横ばい。民間物件向け出荷の減退や猛暑による現場の作業効率低下などが影響し、出荷量の減少に歯止めがかからない。協組は現行価格の維持に注力し、先行き横ばいの見通し。

 【再生砕石】 横ばい。都心部の解体需要は落ち着き、メーカー在庫は減少傾向。メーカーは製造・輸送コスト増で値上げ交渉を継続するが、路盤工事需要低迷で需要家は慎重姿勢。先行き横ばいの見通し。

 【再生アスファルト混合物】 横ばい。維持修繕など小規模工事中心で、需要は盛り上がりを欠く展開。メーカー各社は、足元のストアス価格が上昇していることや輸送コストの増加を販売価格に転嫁するため値上げ交渉を継続。需要家は需要低迷下で値上げに難色を示しており、交渉は平行線。先行き横ばいの見通し。

 【電線】 横ばい。需要は都心部の再開発工事を中心に一定量あるものの、中小物件の荷動きは依然として鈍い。銅相場の上伸を受け、メーカー各社は仕切価格を引き上げるも、需要家は小口当用買いに徹している。目先、横ばいの見通し。

 【配管用炭素鋼鋼管(ガス管)】 横ばい。中小物件不振に加え大型再開発も終盤で商状低調。流通筋は現行価格維持を目指すが、数量確保で一部安値販売も見られ、先行き弱含みの見通し。

<市況(現況と見通し)>

  • 異形棒鋼

    圖師
    先行き気配

    販売競争激しく、ジリ安続く

     SD295・D16でトン当たり103,000円と前月比1,000円の下落。新規需要の低迷により荷動きは鈍く、市中は盛り上がりを欠いた商状が続いている。メーカー各社は減産体制をとり、現行価格の維持に努めている。一方、流通筋は限られた需要のなかで数量確保を図るため、口銭を削って激しい価格競争を展開している。主原料の鉄スクラップ価格は軟調に推移しており、需要家は原料の動向を注視しつつ、底値を見極めようと当用買いに徹している。目先、弱基調の公算が大きい。

  • H形鋼

    森中
    先行き気配

    荷動き低迷は深刻化、3ヵ月連続の下落

     200×100でトン当たり108,000円と前月比1,000円の下落。メーカー各社は販売価格を据え置いたが、荷動きの低迷により流通各社の売り腰が弱く、価格は下落した。建築着工の遅れで鉄骨加工業者の工場稼働率が低下するなど、需給にタイト感は見られない。需要家は当用買いの姿勢を強めており、流通筋は目先の売上確保を優先した結果、安値での折り合いも散見される。需要の中心である中小物件に回復の兆しはなく、目先、弱基調の見通し。

  • カラー亜鉛鉄板

    船崎
    先行き気配

    価格交渉が進展、市況上伸

     0.35×914×1,829mmは枚当たり1,600円と前月比52円の上伸。猛暑対策として工場屋根の遮熱工事向け引き合いは増えているものの、建設費の高騰により計画見直しが相次ぎ、足元の需要は盛り上がりを欠いている。こうしたなか、メーカー各社は製造及び輸送コストの増加を背景に値上げを実施。流通筋も採算確保を図り売り腰を強めた結果、需要家が理解を示し、値上げは浸透した。需要低迷の状況下ではあるが、流通は現行価格の維持に努める構え。目先、横ばいの公算が大きい。

  • セメント

    川崎
    先行き気配

    価格維持を徹底、横ばい推移

     普通ポルトランド(バラ)でトン当たり18,000円と前月比変わらず。6月の国内販売量は、257万5千トン(協会調べ)で前年同月比5.9%の減少。民間需要の減退が続き、大口需要家である生コンメーカー向けの出荷は伸び悩んでいる。加えて、大型物件の工期遅れなども影響し、市中全体として活気を欠く展開となっている。メーカー各社は採算確保の観点から価格維持を徹底しており、需要家も安定的な供給の継続を重視している。目先、横ばいの公算が大きい。

  • レディーミクストコンクリート

    川崎
    先行き気配

    出荷量減少も、価格は横ばい

     18-18-20でm3当たり23,800円と前月比変わらず。7月の東京17区出荷量は、19万9千m3(協組調べ)で前年同月比16.0%の減少。民間物件向け出荷の減退や猛暑による現場の作業効率低下などが影響し、出荷量の減少に歯止めがかからない。市中の荷動きは精彩を欠いているものの、秋口以降に大型物件向けの出荷が控えており、協組は現行価格維持の姿勢を徹底している。需要家も安定的な供給確保を優先し、協組の姿勢に理解を示している。先行き、横ばい推移の公算大。

  • 再生砕石

    藤巻
    先行き気配

    過剰在庫の改善の兆しが見えるも、横ばい

     再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,150円と前月比変わらず。都心部の解体工事需要が落ち着きを取り戻し、メーカー各社の在庫量は減少傾向にある。一方、廃材受入量の減少に加え、路盤工事需要の低迷が続き、メーカーの採算は一段と厳しさを増している。売上の低迷と製造・輸送コストの増加に直面するなか、メーカーは採算改善を目的に製品価格の値上げ交渉を継続しているが、需要家は採算確保を重視しており、値上げの受け入れには慎重な姿勢。先行き、横ばいの公算が大きい。

  • コンクリート型枠用合板

    飯島
    先行き気配

    需要低迷、20円下落

     12×900×1,800mm輸入品で枚当たり1,700円と前月比20円の下落。6月の輸入合板入荷量は、17万m3(財務省調べ)で前年同月比1.8%の増加。建設費高騰による建設計画見直しの影響で、荷動きは精彩を欠いている。需要家が当用買いに徹するなか、流通筋は売り上げ確保を優先し、販売価格を引き下げたことで市況は下落した。現地価格が強基調であることから、流通筋はこれ以上の価格下落は避けたい構え。一方、手当てが一巡した需要家に買い急ぐ動きは見られず、目先、横ばいの公算大。

  • 再生アスファルト混合物

    筒井
    先行き気配

    ストアス価格上昇も、横ばい

     密粒度13でトン当たり10,000円と前月比変わらず。4~6月の都内出荷量は、37万8千トン(協会調べ)で前年同期比3.3%の減少。維持修繕など小規模工事中心で、需要は盛り上がりを欠く展開となっている。メーカー各社は、足元のストアス価格が上昇していることや輸送コストの増加を販売価格に転嫁するため値上げ交渉を継続。需要家はメーカーの現状に理解を示しつつも、値上げの受け入れには慎重な姿勢。この先も値上げ交渉のこう着状態が続くと予想され、先行き、横ばいの見通し。

  • 電線

    飯塚
    先行き気配

    荷動きは鈍いが、横ばい

     IV1.6mm単線でm当たり42.5円と前月比変わらず。需要は都心部の再開発工事を中心に一定量あるものの、中小物件の荷動きは依然として鈍い。主原料である銅の建値は7月平均で148万円台と先月平均から2万円の上伸。メーカー各社は製造コストの増加等を背景に、値上げの早期浸透を目指し、売り腰を強める構え。一方、需要家は慎重な購入姿勢を崩しておらず、小口当用買いに徹している。需要回復による価格上昇の後押しは期待薄との見方が強く、目先、横ばいの公算大。

  • 配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

    徳永
    先行き気配

    現行価格を維持するも、弱含み推移

     白ねじ付き管50A4mで本当たり7,340円と前月比変わらず。建設費高騰による中小規模物件の不振が続くなか、需要を下支えしている大型再開発物件の幾つかが終盤を迎えており、商状はさえない。高炉メーカー各社は、荷余りによる安値販売を避けるべく継続的な生産調整を実施しており、需要家も小口当用買いに徹している。流通筋は現行価格の維持を目指す一方、出荷数量確保を優先した安値販売も散見される。需要の回復には時間がかかるとの見方が強く、先行き、弱含みの公算大。

  • 燃料油

    髙木
    先行き気配

    原油相場の上昇により、上伸

     軽油はローリー渡しでリットル当たり118円と前月比2円上伸、レギュラーガソリンはスタンド渡しで158円と前月比1円上伸した。中東情勢の緊迫が強まる一方、OPECプラスの一部加盟国の増産が加速するなど原油相場は不安定な状況が続いている。国内では定額引下げ措置及び予防的な激変緩和措置により元売りの実質仕切価格の変動が抑えられているため、小幅な値動きに留まっている。米・中の関税交渉が延長になる見通しで原油相場は模様眺めの様相を強めている。目先、横ばいの公算大。

  • 鉄スクラップ

    伊藤
    先行き気配

    軟調な需要が続き、500円下落

     ヘビーH2でトン当たり32,000円と前月比500円の下落。市中スクラップの発生は依然として低調だが、鋼材需要が軟調に推移しているため、生産量を抑制すべく国内大手電炉メーカーが調達価格を引き下げた。この動きが周辺メーカーにも波及し、市況は下落した。夏季減産期を迎えることでメーカーのさらなる稼働率の減少も見込まれており、問屋筋は慎重な購入姿勢を維持している。今後も同様の相場展開が続く見通しで、目先、弱基調の公算が大きい。

問い合わせ先

一般財団法人 建設物価調査会
  調査統括部 調査統括課
TEL:03-3663-3892