建設物価調査会

主要資材動向(東京)

  • 【特集】資材価格動向を知る
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    東京地区の主要資材の最新の価格動向を掲載しています。その他の品目については、「月刊 建設物価」、「Web建設物価」をご確認ください。

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2026年4月10日現在 東京

主要資材価格動向

主要資材動向

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品名品名規格単位価格前月比気配掲載ページ
異形棒鋼異形棒鋼SD295 D16t110,000
上伸
強含み
16
H形鋼H形鋼SS400 200×100×5.5×8mmt109,000
上伸
強含み
26
中厚板中厚板無規格品 16~25×1,524×3,048mmt131,000
変わらず
強含み
40
カラー亜鉛鉄板カラー亜鉛鉄板0.35×914×1,829mm1,600
変わらず
横ばい
54
セメントセメント普通ポルトランド バラt18,000
変わらず
横ばい
79
レディーミクストコンクリートレディーミクストコンクリート18-18-25(20) 普通ポルトランド(17区)m323,800
変わらず
横ばい
92
再生砕石再生砕石再生クラッシャラン 40~0mm(17区)m31,250
上伸
横ばい
129
管柱 杉(KD)管柱 杉(KD)3.0m×10.5×10.5cmm375,000
変わらず
横ばい
160
コンクリート型枠用合板コンクリート型枠用合板12×900×1,800mm 輸入品1,720
変わらず
強含み
175
再生アスファルト混合物再生アスファルト混合物密粒度13(14区)t11,000
変わらず
強含み
211
ストレートアスファルトストレートアスファルト針入度60~80 ローリーt142,000
上伸
強含み
219
ダクタイル鋳鉄管ダクタイル鋳鉄管内面エポキシ粉体塗装 水道用 GX形1種 75mm×4m31,300
変わらず
横ばい
285
フロート板ガラスフロート板ガラスFL5 2.18m2以下(特寸)m22,380
変わらず
横ばい
496
600V ビニル 絶縁電線600V ビニル 絶縁電線Ⅳ 1.6mm 単線m55.9
変わらず
横ばい
539
配管用炭素鋼鋼管(ガス管)配管用炭素鋼鋼管(ガス管)白ねじ付き管 50A 4m7,340
変わらず
横ばい
654
硬質ポリ塩化ビニル管硬質ポリ塩化ビニル管VP100mm 4m4,950
変わらず
横ばい
688
軽油軽油ローリー133.0
上伸
横ばい
788
鉄スクラップ鉄スクラップヘビーH2t42,000
上伸
強含み
794
矢印説明

<市況総括>

 国内の建設工事の統計資料によると、2026年3月の全国の公共工事請負額は、前年同月比で17.5%増加(建設業保証会社)、2026年2月の新設住宅着工戸数は、持家、貸家、分譲住宅が減少となり、前年同月比4.9%減少、民間非居住建築物着工床面積では、事務所、工場が増加したが、店舗、倉庫が減少したため、12.3%減少(国土交通省)。一方、主要資材の需要動向は、小形棒鋼が2月の国内出荷量で前年同月比7.5%減少、H形鋼が2.4%増加(日本鉄鋼連盟)、生コンが3月の東京17区出荷量で0.8%増加(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が2月の東京地区出荷量で前年同期比0.4%減少(日本アスファルト合材協会)となっている。

 東京地区の主要10資材の価格動向は、異形棒鋼、H形鋼、再生砕石、軽油の4資材が上伸、セメント、生コン、コンクリート型枠用合板、再生アスファルト混合物、600Vビニル絶縁電線、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)の6資材が横ばいとなった。

 【異形棒鋼】SD295・D16でトン当たり110,000円と前月比6,000円の上伸。鉄スクラップ・電力料金の値上がりによる採算悪化からメーカーが販売価格の大幅引き上げを打ち出し、流通も追従したことで一部浸透。中東情勢緊迫化によるコスト増を警戒するメーカーは強い販売姿勢を維持しており、目先は強基調の公算大。

 【H形鋼】 200×100でトン当たり109,000円と前月比3,000円の上伸。原料高を背景に大手電炉メーカーが値上げを表明。中東情勢緊迫化による先高観から需要家の前倒し購入が進み、値上げの一部が浸透した。メーカー・流通ともに価格優先姿勢を継続する構えで、目先は強基調の公算大。

 【再生砕石】 40~0mmでm3当たり1,250円と前月比100円上伸。路盤工事向け荷動きは低調。白ナンバー規制強化などによる輸送コスト増をメーカーが価格転嫁し、需要家も一定の理解を示し一部浸透。先行きは横ばいの公算大。

 【軽油】ローリー渡しでリットル当たり133円と前月比18円上伸。ホルムズ海峡封鎖報道で供給リスクが意識され原油価格が急騰。政府は補助金支給や備蓄放出で抑制策を実施しており、目先は横ばいの見通し。

 【セメント】横ばい。再開発工事遅延で国内販売量は前年同月比5.5%減、42カ月連続の前年割れ。メーカーは2027年度値上げを見据え現行価格を維持しており、先行きも横ばいの公算大。

 【生コン】 横ばい。2025年度の東京17区出荷量は前年度比14.2%減と低調で、需要の盛り上がりを欠く。大型物件向け出荷の本格化は下期以降の見込み。協組は輸送コスト上昇を警戒し現行価格を維持、先行きも横ばいの公算大。

 【コンクリート型枠用合板】 横ばい。実需は盛り上がりを欠き荷動きは低調。流通筋は仕入れコスト増の価格転嫁交渉を継続するも、需要家は当用買いに徹し慎重姿勢を崩さない。中東情勢緊迫化による先高観から流通の売り腰は強まっており、先行きは強含みの公算大。

 【再生アスファルト混合物】 横ばい。中東情勢緊迫化による原油高でストレートアスファルト価格が急騰し、メーカーは製造コスト増の転嫁に向け売り腰を強める。需要家は慎重姿勢ながら値上げ容認の動きも出始めており、目先は強含みの見通し。

 【電線】 横ばい。銅建値は前月並みで推移し、中小物件向け荷動きは低調。メーカー・流通はコスト増懸念から安値販売を回避、需要家も銅価不安定から慎重姿勢を維持。目先も横ばいの公算大。

 【配管用炭素鋼鋼管(ガス管)】 横ばい。資材高騰・人手不足による工事進捗の鈍化で荷動きは低調。高炉メーカーは値上げを表明し、流通も安値販売を避け浸透を図るが、需要家は様子見姿勢を崩しておらず、交渉本格化には時間を要する見通し。先行きも横ばいの公算大。

<市況(現況と見通し)>

  • 異形棒鋼

    圖師
    先行き気配

    原料高騰、製造コスト増加を受け、6,000円上伸

     SD295・D16でトン当たり110,000円と前月比6,000円の上伸。メーカー各社は原料の鉄スクラップや電力料金の値上がりなど製造コストの増加による採算悪化に対する危機感から、販売価格の大幅引き上げを打ち出した。需要家は急激な値上げに難色を示したが、流通筋がメーカーに追従し売り腰を強めたことで、値上げ額の一部が浸透した。中東情勢の緊迫化により、さらなるコスト増加が懸念されるメーカーは、未達分の早期浸透に向けて強い販売姿勢を維持する構え。目先、強基調の公算大。

  • H形鋼

    森中
    先行き気配

    メーカー値上げ相次ぎ、上伸

     200×100でトン当たり109,000円と前月比3,000円の上伸。原料価格の上昇などを背景に、大手電炉メーカー各社が値上げを表明した。需要低迷の環境ではあるが、中東情勢の緊迫化による先高観が広がっている。こうした状況下、需要家は材料購入を急ぐ動きがあり、流通各社の値上げ交渉が進展し、値上げ額の一部が浸透した。メーカーは今後も価格優先の販売姿勢を維持していくものとみられ、流通も強い売り腰で交渉を継続する構え。目先、強基調の公算が大きい。

  • セメント

    川崎
    先行き気配

    価格維持を徹底、横ばい推移

     普通ポルトランド(バラ)でトン当たり18,000円と前月比変わらず。2月の国内販売量は、231万4千トン(協会調べ)で前年同月比5.5%の減少。再開発事業の工事遅延が影響し、前年同月を下回る状況は42カ月連続となり、過去最長を更新した。出荷量減少に歯止めがかからないものの、2027年度の値上げを検討しているメーカー各社は、現行価格維持の姿勢を徹底している。需要家も供給量の確保を重視しており、メーカーの方針に一定の理解を示している。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

  • レディーミクストコンクリート

    川崎
    先行き気配

    価格維持を徹底、横ばい推移

     18-18-20でm3当たり23,800円と前月比変わらず。2025年度の東京17区出荷量は、217万m3(協組調べ)で前年度比14.2%の減少。3月の東京17区出荷量は、19万2千m3で前年同月比0.8%の増に転じたが、需要は盛り上がりを欠く展開が続いている。再開発事業など大型物件向けの出荷を控えているが、本格化は下期以降との見方が強い。協組は中東情勢の緊迫を背景とした輸送コストの先高観を懸念し、現行価格維持の姿勢を徹底している。先行き、横ばい推移の公算大。

  • 再生砕石

    藤巻
    先行き気配

    輸送コスト増加を背景に、100円上伸

     再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,250円と前月比100円上伸。路盤工事向けの出荷が振るわず、荷動きは精彩を欠いている。都心部の解体工事需要が落ち着いており、廃材在庫量は均衡を保っている。法改正に伴う白ナンバー車両への規制強化などの影響により、輸送コストが増加。メーカー各社は輸送コストの増加分を販売価格に転嫁するため、強腰で交渉。需要家は物流情勢の変化に一定の理解を示し、値上げ額の一部を受け入れた。先行き、横ばいの公算が大きい。

  • コンクリート型枠用合板

    飯島
    先行き気配

    先高観が台頭、強含み

     12×900×1,800mm輸入品で枚当たり1,720円と前月比変わらず。2月の合板輸入量は、16万1千m3(財務省調べ)で前年同月比0.4%の増加。実需は依然として盛り上がりを欠いており、荷動きに勢いをつける力強さはない。流通筋は仕入れコストの増加分を販売価格へ転嫁すべく交渉を続けている。一方、需要家は当用買いに徹するなど、慎重な購入姿勢を崩していない。こうしたなか、流通筋は中東情勢の緊迫化に伴う先高観から、さらに売り腰を強める構え。先行き、強含みの公算が大きい。

  • 再生アスファルト混合物

    筒井
    先行き気配

    ストアス価格急騰、強含み

     密粒度13でトン当たり11,000円と前月比変わらず。4~2月の都内出荷量は、155万トン(協会調べ)で前年同期比0.4%の減少。中東情勢の緊迫を背景とした原油価格高騰の影響から、主たる原材料であるストアス価格が急騰。メーカー各社は、製造コストの大幅な増加を販売価格に転嫁するため、売り腰を強めている。多くの需要家は値上げの受け入れには慎重な姿勢だが、値上げに理解を示す向きも見られはじめた。今後、値上げ交渉が進展するとの見方が大勢。目先、強含みの見通し。

  • ダクタイル鋳鉄管

    佐藤
    先行き気配

    目立った動き見られず、横ばい

     内面エポキシ粉体塗装水道用GX形1種75mm×4mで本当たり31,300円と前月比変わらず。4~2月の検査実績は、10万5千トン(協会調べ)で前年同期比5.5%の増加。基幹管路向けの中口径管(300~800)の需要は堅調に推移。一方、小口径管(75~250)の荷動きは依然低迷しており、全体的には精彩を欠いた商状が続いている。中東情勢の緊迫化によりメーカー各社は仕切価格の維持に努めており、流通筋も採算重視の販売姿勢を崩していない。先行き、横ばいの公算が大きい。

  • 電線

    飯塚
    先行き気配

    停滞感が強まり、横ばい

     IV1.6mm単線でm当たり55.9円と前月比変わらず。主原料である銅の建値は、3月平均で208万円台と前月同水準で推移。需要の大半を占める中小物件が振るわず、荷動きは精彩を欠いている。さえない商状が続くなか、メーカーおよび流通各社は、中東情勢の緊迫化による原材料や輸送コストの増加を懸念し、安値販売を避けている。海外相場の不透明感が強まるなか、需要家は不安定な銅価を警戒し、慎重な購入姿勢を崩していない。需要回復は期待薄との見方が強く、目先、横ばいの公算大。

  • 配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

    赤坂
    先行き気配

    荷動きは低調、横ばい

     白ねじ付き管50A4mで本当たり7,340円と前月比変わらず。資材価格の高騰や労働者不足による工事進捗の鈍化から、荷動きは精彩を欠いている。2月以降、高炉メーカー各社は生産コストの増加に伴う値上げを表明。流通筋は、売り上げ確保を優先した安値販売を避け、値上げの浸透を進める構え。中東情勢の緊迫化を受けた原油高懸念が広がるなか、需要家は依然として様子見の姿勢を崩しておらず、交渉の本格化には時間を要する見通し。先行き、横ばいの公算が大きい。

  • 燃料油

    髙木
    先行き気配

    中東情勢緊張継続により、価格急騰

     軽油はローリー渡しでリットル当たり133円と前月比18円上伸、レギュラーガソリンはスタンド渡しで164円と前月比15円上伸。中東情勢緊迫化を背景に、ホルムズ海峡の事実上の封鎖が報じられ、供給リスクが強く意識されたことで原油価格は急騰した。これを受け、政府は元売り各社へ緊急的に補助金を支給するとともに国内備蓄の放出など価格抑制策を実施。原油相場はなおも不透明な状況が続くとみられるが、国内市況は補助金により大幅な変動は避けられる見込み。目先、横ばいの見通し。

  • 鉄スクラップ

    伊藤
    先行き気配

    堅調な海外相場を背景に、4,000円の上伸

     ヘビーH2でトン当たり42,000円と前月比4,000円の上伸。東南アジア向けを中心に輸出の引き合いは依然として強く、国際相場は堅調に推移している。市中スクラップの発生量が低調で、国内電炉メーカーは必要量を確保するため購入価格を段階的に引き上げ、市況は続伸した。米国相場も高水準を維持しており、海外からの引き合いが急速に弱まる材料は乏しい。為替に大きな変化がない限り、この状況はしばらく続くものとみられ、目先、強基調の公算が大きい。

問い合わせ先

一般財団法人 建設物価調査会
  調査統括部 調査統括課
TEL:03-3663-3892