私たちの想いをつめた”KOBAKO”を作りました 埼玉県住宅供給公社を訪ねて
「建設業での女性活躍を支援するプロジェクト」
当調査会では、「建設業での女性活躍を支援するプロジェクト」として、女性職員を中心としたプロジェクトチーム(愛称“チームひまわり”)を立ち上げています。第39 回目は、埼玉県住宅供給公社の“KOBAKO ”プロジェクトを紹介します。
埼玉県住宅供給公社では、女性の視点や発想を公社の業務や職場環境の改善に有効に活かしていくため平成29年度より「女性活躍プロジェクト」として女性職員を募りチームを結成しました。商品力向上や職場環境改善提案等を行う会議や、女性の建築士や大学の先生を招いての、公社職員向けの講演会及び座談会の開催、公社リーフレットの作製支援等の活動をしています。
埼玉県住宅供給公社は、仕事と家庭の両立を支援し、男女がともにいきいきと働ける職場環境づくりに取り組む企業として、県から「多様な働き方実践企業」の認定を受けています。
平成30年度は「公社賃貸住宅リノベーション支援プロジェクト」を立ち上げました。公社賃貸住宅の「熊谷団地」内の2部屋を、ライフスタイルにこだわりがある世代に住んでもらおうと意見を出し合い、彩りあふれるたくさんのアイデアを盛り込んだ部屋 “KOBAKO” にリノベーションしました。
今回は、“KOBAKO”の企画内容についてチームの方々にお聞きしました。
“KOBAKO”=“コバトン×コウシャ”
住みたい県No.1を目指して、公社が提案する住宅です。私たちの住まいである住宅は大きな箱ですが、その中に、住む方と供給する私たちの想いや理想を満たした小さな箱がたくさんつまっています。“小箱”を開けるたびに、彩りあふれるたくさんのアイデア、幸せ、笑顔などが度々訪れますようにという願いをこめて。
チームひまわり 現場レポート
今回は埼玉県住宅供給公社の女性職員の方々を取材しました。たくさんの方に集まっていただき、緊張した雰囲気でスタートしたインタビューでしたが、いざリノベーションした図面を囲むと一転。
「このカウンターで外を見ながらお茶をしたい!」「玄関を広い土間に変えたかった!」など談笑が起こり、会場は明るい雰囲気に包まれました。用意した図面に各々のこだわりを書き込んだり、サンプルと内観写真を見比べたり、丁寧にリノベーション箇所を教えて頂きました。
同プロジェクトに参加した男性職員も普段は選ばない様なデザインの壁紙や床材を選んでいて少し不安だったが、実際に貼ってみると部屋が明るくなり、アクセントとなっていて驚いた。今回はとても良い刺激になった」とおっしゃっていました。
社内制度に関するインタビューでは紺野さんが述べていた「正職員は育児休業制度や時間短縮勤務を取ることができる。周りの同僚たちには、負担をかけてしまうこともあると思いますが、過去の先輩方が積み上げてきてくれたからこそ、当たり前のように制度が利用できる職場です。」が印象に残りました。当たり前を当たり前に。未来を見据えた職場の環境作りが素晴らしいと感じました。
長く勤めることができる会社だからこそ様々な世代の方が集まり、多様なアイディアでこのリノベーションが完成したのかもしれません。集合写真は埼玉県のマスコット「コバトン」と一緒に。とても和やかで女性活躍の未来とエネルギーを感じたインタビューでした。
勝亦