女性活躍推進についてのアンケート調査結果
「建設業での女性活躍を支援するプロジェクト」
当調査会では、「建設業での女性活躍を支援するプロジェクト」として、女性職員を中心としたプロジェクトチーム(愛称“チームひまわり”)を立ち上げています。第37回目は、女性活躍推進についてのアンケート調査結果を紹介します。
建設業における女性の活躍に向けた職場環境などの状況把握を目的としたアンケート調査をチームひまわりで実施しました。このたび集計結果がまとまりましたので、結果をご紹介します。
■ 女性社員(事務職、総合職含む)の割合
女性社員の割合が30%未満である会社が全体の9割以上を占めている。
■ 建設業を志望する女性の数の変化について
■ 女性活躍推進に対しての意識
約9割の会社が女性活躍を進めようとする意識を持っている。
■ 女性を採用するメリット (複数回答)
■ 女性の活躍推進にあたって考えられる課題はどのようなことだと考えられますか (複数回答)
■ 女性活躍推進のため具体的にどのような取り組みをしていますか (複数回答)
こんな取り組みも…
● 契約社員から正社員、一般職から総合職への登用
● 有給休暇や介護休暇を取得できる環境づくり
●テレワークの導入
● 未経験者の採用
● ITの積極的導入による事務負担軽減
●トイレ等の設備環境整備
● 面談を増やし、本人の考えや要望に積極的対応
● 社外研修、免許取得の補助金
■ 現在行っているもの以外で今後どのような取り組みを行う予定ですか (複数回答)
結婚や出産といったライフイベントを経ても就業が継続できるよう様々な休暇制度や業務時間の配慮に取り組む(もしくは取り組む予定の)会社が多い。
チームひまわり 編集後記
アンケートでは、自由にご意見をお書きいただく欄も設けました。「会社としては女性活躍の必要性を感じているが、女性に限らずそもそも建設業界への求職者がいない…。」「女性を採用しても継続して勤務することが難しいという過去の経験から女性の採用をためらってしまう…。」「建設業界の『3K』のイメージはまだまだ根強い…。」といったご意見もありました。
それでも皆さん、今後の建設業界を支えていくには女性の力は不可欠と考えられています。「中小企業の女性たちの集まれる場の提供」「一度退職された方に復職権利を与える制度」「建設業界のイメージアップを目指した広報活動」と色々なアイディアも。
本人が高い目的意識とモチベーションを持って働くこと。そのうえで、結婚・出産等で生活に変化が出たときでも、柔軟性のある働き方ができることが女性の就業継続につながっていくのではないか。そんなことを考えさせられるアンケート結果となりました。
●2018年10月17・18日、吹上ホール(名古屋市中小企業振興会館)にて、「建設技術フェア2018 in中部」が開催され、チームひまわりメンバーが活動紹介や小冊子を配布しました。
●2018年11月16・17日、岐阜メモリアルセンターにて、岐阜県産学金官連携人材育成・定着プロジェクト推進協議会主催の「オール岐阜・企業フェス」が開催されました。
当イベントは、岐阜県内外の高校生・大学生等向けに開催され、約400社が参加しました。チームひまわりの小冊子は、一般社団法人岐阜県建築工業会のブースに展示させてもらい、たくさんの学生の方々が手に取ってくれました。
●2018年5月に開所しました「ぎふ建築担い手育成支援センター」では、常時小冊子を置いていただいています!
●2018年11月27日、長野県建設業協会長野支部・長野市建設業協会 女性部会主催で、建設業で働く女性を集い、情報交換や交流を深めるための活動の一環として「建設業で輝く女性のためのセミナー」が開催されました。当日は、㈱建設経営サービス提携講師の宮脇恵理氏による「建設業女性活躍宣言! 得意な分野で会社に貢献する方法」と題した講演がありました。その後のランチ交流会では参加者の方々で情報交換が行われました。 また、チームひまわりの小冊子を参加者全員に配ったところ、皆さん興味深く読んでいただきました。
小冊子は、これから建設業界を目指そうとする学生さんから、建設業に携わる幅広い方々に是非読んでいただきたいと思っています。無料で配布しておりますので、ご希望の方は下記までお問い合わせください。
E-mail: himawari@kensetu-bukka.or.jp